遺産相続で揉める一族

2019年06月03日
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マネーと生活
あんなに仲が良かったのに遺産を巡って兄弟や親戚で揉めるという話は枚挙にいとまがない。結局仲が良い悪いではなくて、どれだけ気持ち的にゆとりある生活をそれも親戚の皆がしているかどうか? それには強欲にならずに身の程をわきまえて生きるとと言うのを含んでいる。必要以上にお金を持つ意味はないことがちゃんとわかっているかどうかではないかなと思う。

カミさんが遠い親戚の相続をした。大した金額ではないとは我が家だから言えることでそれなりの金額。遠い親戚なんでどこかでインターセプトされて遺産が来るにしても僅かな金額になるか? はたまた遺産放棄を求められるか、それが通常のパターンだと思うけど、カミさんの一族は皆しっかりとしてかつ善良でそしてゆとりある生活をしているので、自分が多く貰ってしまおうという人間がいない。

それでカミさんまで遺産が回ってきた。貰ったからどうということはなくそのまま預金になるだけなんだけど、私の場合は若い頃二回遺産相続を放棄している。放棄したと言うか、放棄のサインをしてくれと言うのでハイハイとサインした。私は親父が勘当されてそんで早く亡くなって、その息子の私に親父の権利が回ってきたわけだ。

実家は資産家だったんでいくらかお金は残ったがハルトモには放棄を求めたたわけだ。他の兄弟はいろいろ分けていることは知っているけど親父とその子のわたしにはゼロ。おかしいだろうとそこで揉めるのは私の主義じゃない。ハイハイそんな金を要りませんとサインした。多分ホッとされただろう。揉めたら幾らかは渡さない訳にはいかないのだから。

きっとカミさんの一族だったら私も相続分が、何も言わずにハイよと回ってきたんだろうなと思う。そんな貧乏な暮らしをしているわけではなくてもお金を人に渡すゆとりがない人たちということだと思うし、そういう人が多いのでそれは別に侮蔑するほどのものではない。ただカミさんの一族の方が私の一族より豊かというわけではない。ただ心が豊かなのである。素晴らしい品性に感服である。良い伴侶を持ったなと思う。

わたしは強欲な人間ではない。それで会社をパッと辞めたりそれで児童養護施設も辞めて今はお気楽生活だけど、確かに経済的にゆとりはあるけど、もっともっとと少しでもそういう気持ちがあればカミさんは退職に反対したかもしれない。私のカミさんは反対どころか、顔色ひとつ変えずに、ああそう、である。これ以上に贅沢は要らないのである。(十分である)

聞くと相続と言うのも結構面倒なようである。自分で稼いでもいないのにそれなりに守らねばならない。それなりの家系なら後代に引き継ぐ義務もあって、自由には使えないことも多いだろう。何もない人間からすれば結構なことだと思うかもしれないけど相続する人間からすると、逆に何もない人間の気持ちはわからない。このあたりどっちも分かると言うのが世情に通じているってことなんだろうね。







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