上級市民だから逮捕されないのか?
2019年05月18日
カミさんの手料理はまるでレストランのようである。見た目も華やかでもちろん美味しい。わたしの同級生でもこれくらいカミさんの料理を堪能できている人は稀である。つまりわたしは幸せってわけ。
こんな幸せで金にも困っていないけど、今のわたしは上級市民どころか底辺市民である。アクセルとブレーキでも踏み間違えて事故で起こそうものなら間違いなく逮捕されるだろう。
池袋の暴走車を運転していた殺人ドライバーは退院しても逮捕される様子はない。何故か? 答えは簡単かつ明瞭。上級市民だからである。元高級官僚で要職を歴任した人間なら逃げも隠れもしないし逃亡の恐れもないし証拠隠滅の心配もない。むしろ在宅で弁護士を雇い示談活動でもやって欲しいくらい。
これがどこの骨かわからない人間なら(実はほとんどの人間は警察から見ればどこの馬の骨かわからない)、万が一逃げたり証拠隠滅されては困るので即逮捕である。ということでほとんどの人間は逮捕される。
逮捕されることそのものは刑罰ではないけど自由を奪われそれなりの屈辱を受けるので刑罰に近いイメージがある。2人も轢き殺して逮捕されないのはおかしい、特別扱いだという主張はそれなりにそうだと思わせる面もあるけど、上に書いたように上級市民は信用がある。逮捕が刑罰でない以上、警察にしたら逮捕しなくても捜査に支障もないし、仮に逮捕して何か問題を抱えるリスクを考えたら在宅起訴で構わない。刑罰は裁判官に決めてもらえば良いのである。
ところがだ、逮捕されないことで殺人ドライバーの自宅には多くのマスコミが張り付く。あのよぼよぼの老人を運転させていた家族の責任を問う声もあって、なにかと出入りせねばならぬ家族にとっては地獄の日々となろう。ただなんにせよ、どれだけそれが地獄でも轢き殺された2人と残された遺族の地獄よりはずっと軽いことは間違いない。まったく酷い話である。
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