施設に恨みがあった

2019年02月25日
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児童養護施設のこと
渋谷区の児童養護施設の施設長が刺殺された。施設に対して恨みがあったと犯人は言っているそうだ。とんでもない話で到底許されないが、一方でこの件で肝を冷やした児童養護施設の施設長は多いと思う。いろんな子供から恨みを買っているという意識は施設長を始め多くに職員にあるのが実態である。

わたしは今でも児童養護施設の卒業生と付き合いがあるけど、施設長を訪ねてくる卒業生は皆無に近い。ほとんどの卒業生は施設長にに良い感情を持っていないのである。そう思われるだけの扱いをしているのだから仕方ない。でもそこが施設長にはよくわからない。わたしがいた児童養護施設の施設長は苦労知らずの三代目のボンボンで他で働いた経験もない。虐待された子どもの気持ちなんてわかりようもないのである。

児童養護施設の施設長にとって一番怖いのは児童相談所である。児相の機嫌を損ねたら自分の身が危ない。綺麗事はいくらでも言うが児相に良い報告をしたい。そうなると子どもは二の次である。自分の生活を守ろうと思えばそうならざるを得ない。でも施設長が恨まれる大きな理由に職員の態度もある。職員は自分が恨まれたくないからなんでも施設長の指示だと子供に説明するんである。職員だってうらまれたくない。まあそれも含めて施設長の責任ではあるんだけど。
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Comments 2

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chi*****  

No title

行き場のない子供たちはかわいそうですね。
施設出身者が施設長になってくれれば良いのですけどね。

2019/02/28 (Thu) 17:55

ハルトモ  

No title

施設長は知りませんが施設出身の職員と言うのはけっこういますよ。返って厳しくしたりします。成功体験が欲しいんですよね。そうすると優しくなれる。

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