利確の考え方

2019年02月20日
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株式投資
投機家は株価しか見ていないわけで、企業実態には興味がないから売るときも株価しか見ない。投資家であるなら株価と同時に企業実態を見るわけで、つまり企業実態と株価がバランスしたと感じるあたりが売り時である。もちろん人気でそれ以上にオーバーシュートもするけど、そこは人気での株価形成だから投資家はそこにこだわらず恬淡とすべき。

ではどこでバランスしたと感じるかだが、それはエントリーする前からこの価格になったら売ると決めていないといけない。なぜなら同じ根拠がエントリーする根拠であるから。イクジットのガイドラインを持たないならどこでエントリーしていいかわからないはず。ただ企業実態が思惑とは違うという判断もあるからそこでイクジットラインが変わるのは当然ありうる。

投資家でも自分で儲けたいという気持ちはこれは投機家とは変わらないから、十分儲かったと思って売るのもそれはありだが、だからと言って最初に設定したラインが気持ちで変わるのはなしである。つまり500円で買って1000円で売るつもりであったのが、まあ900円くらいで売るのはご愛嬌だが600円で売るのはそれはなしよという事。

この値ごろ感を持つ事でホールド中の気持ちのありようがぐっと落ち着いてくる。株価の上下にあたふたしなくなる。エントリーに自信を持っているなら、色々あるけど、どこかで自分の目標ラインに向かうから道中と思える。道草みたいなもんである。このあたりは胆力と他人は見るかもしれない。たしかに人より胆力はありそうだなとは私も自分で思うけど、でも胆力だけで勝ちきれるほど甘くない。その胆力が揺らがないように常に維持する繊細さが必要かと思う。

さてそれでうまく売ったとしよう。そこでさて次の株はと考えるのではない。乾坤一擲それなりの勝利を収めたのであるなら、自分のライフスタイル、資産のありよう、そして今後の求める成果を再整理する。もう株は終わりという選択肢もある。不動産を買って年金でも良い。また儲けた分丸々子どもの教育資金に手付かずの貯金をしても良い。そうすれば子どもの教育費に一生気を病まないで済む。もちろん住宅ローンがあるならそれは返す。

つまりだ、株というある意味浮世の世界から一旦金を引き上げて自分のリアルを見直すのである。もちろん儲けた金の一部を軍資金としてホールドしておくのも良いがそんな大きなお金にする必要はないと思う。なぜならリアルを充実かつ安寧とさせるのが先決であるから。

ということで以上儲けたことがない人間にとっては、イメージしづらいかもしれないけど、やる前からこういう心持ちがあるくらいでないと、私程度にもなれないとは思う。
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