損きりの考え方
2019年02月19日
企業の実態を見て投資するのが一応投資家。企業実態は見ないで株価だけ見ているのが投機家。もちろんどっちが上ってことはないけど、基本素人は投資家である方が怪我がない。自分がとても詳しい業界なら世間の注目が集まるちょっと前に買うことは可能かもしれない。そういうのが私のいうチャンス。値動きだけ見ていたらそれは先の予測なんてできっこない。実態による株価変動と人気による株価変動、それがミックスして株価が決まってくる。(厳密には実態も人気に反映されるんだけどステップアップやダウンをする)。
さて、損切りとはどのようなものか? 実はハルトモ 君は損きりしたことがただの一度もない。損したことがないのだから当たり前だ。ただ考え方としては持っていて、損切りならぬ儲け切りはしたことがある。株価だけ見ている投機家は、損きりするとしたら理由は株価しかない。ところが企業の実態を見ての投資家であれば、株価ではなく企業の実態を見て、思惑から外れれば撤退するということになる。そのあたりを曖昧にしている人間が非常に多い。この会社は将来有望だと思いながら株価が下がれば狼狽する。会社の見立ても甘いから株価に右往左往する。それで企業を見て買ったはずなのに株価で損きりしてしまう。資金管理の甘さもそれを助長する。精神的に耐えられない建て方をするから企業を見て買った株なのに株価で損切りすることになる。会社の見立てがしっかりしていて資金管理ができているなら泰然自若とできるはずだ。
その辺りを自分でよく整理することである。自分は投資をしているのか? それとも投機をしているのか? 投資ならちゃんと会社を見ないといけない。投機なら、、それはそもそも素人は止めておけというのがわたしの基本的な考えである。前にも書いたように投機は貧乏人の素人には明らかに不利である。資金があってテクがあれば投機もあるとは思うが、貧乏人が投機で一山あてるのはまずなくて、仮に当てても当たらなくても一山掘る羽目になったりする。
基本的に投機のプロはより多くの素人が参戦すればするほど有利になるから、おいでおいでと投機を呼びかける。呼んでもほとんどが負けることは承知の助だ。そんな甘いもんじゃない、呼ばれてホイホイ来る方がバカだと言われる。では甘い考えでなく真剣に取り組んだら勝てるようになるのか? 実際それでもほとんどは儲からない。たぶん練習よりも才能というかセンスがものを言うのである。わたしはかなりセンスがあるほうなんだろうね。だから練習さえ要らない。でもそこがはっきりと言えないので自分も練習すれば勝てるかもいう人がたくさん出て来るんだろうね。よく相場でなんとか20年とか30年生き残ってきましたとか言う人がいるけど、その程度であればセンスがないってことだから実は自慢するんじゃなくて辞めたほうがいいとわたしは思う。他のものに時間と体力を使ったほうが楽しくなるんじゃないかしら。まあ趣味だと言われればそうですかとしか言えなけど。
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