オービス光った
2019年01月27日
国道新4号線を一度でも走ったことがある人ならわかる通りまるで高速道路である。制限速度は時速60キロだが遅い車でも80くらいでは走っている。夜になるとさらにペースは上がる。さいたまから那須までの往復、下りは二箇所、上りは一箇所固定式のオービスがある。通る道によっては上り下りで一個づつ増える。固定式だから位置を覚えてしまえばぼけっとしていない限り引っかかることはない。ちなみに固定式オービスが光ったのを見たときに先行車はメーター読みで時速100以上は出ていたと思う45キロオーバーとかだが実際は35キロオーバーくらいで検挙されるらしい。
国道4号線は埼玉栃木ではパトカーとか白バイも走っているがそれほど多いという印象はない。特に夜となると速度違反目的で走っている警察車両はまずみかけない。いわゆるネズミ取りも見たことがない。あまりに流れが速いので止めるのもかなりの危険を伴うからやろうにもできないと聞いたことがある。そこで登場したのが移動式小型オービスである。神出鬼没で写真を撮って後から呼び出す。最近移動式オービスを栃木県警も埼玉県警も導入して取り締まりを行なっているとは見聞きしていたので、最近速度は抑え気味とそれと先頭を走らないようにしている。レーダー探知機を買おうと検討したこともあるが、どうも測定は不安定らしいし、さらには小型オービスにもレーダーでなくレーザー式のものもあり探知機で安心とはいかない。
さて夜の国道4号線、わたしはアダプティブクルーズコントロールをオンにしてそれで先行車両を追尾していた。クルーズコントロールの設定速度は時速85キロ、実際は80以下で追尾していた。その車両が左車線に寄ったので、わたしはじりじりと前に出ることになる。それで並んでわたしがわずかに前に出たかなというところで、強烈なフラッシュに見舞われた。瞬間小型オービスだろうと思ったが、だがこれくらいの速度で反応するか? 違うかもしれない。
それでそのまま行くのも気持ち悪いので、わたしは暫く行ってからUターンをして反対車線を走って戻った。そしたらよく見えるわ。警察車両みたいなワンボックスが停まっていて警察官が立っている。なんか機材が置いてある。あらま?やられたのかな?でも何キロオーバーだ? 実速度は80以下で取り締まるとしたら15キロオーバーとかか? そんなのあるか? 車を停車させて早速パソコンを開きネット接続。うーむ、最近は名古屋でオービスで15キロオーバーで検挙とか出ているが、これはオービスを使ってその場で警察が停車させた場合だ。 写真を撮って後から呼び出すケースでは事例が出てこない。
そこでふたつ考えた。埼玉県警が15キロでもオービスで検挙するようになった? だが反対車線から取り締まりの様子を見ていたが、もしそうなら、バシャバシャといくらでも撮りそうなものだがけっこうなスピードで走っていてもフラッシュはたかれない。もうひとつ考えられるのは自分では85キロくらいだと思っていたが実際は勘違いでもっと出ていたというケース。これはよくわからない。設定が85だというのは間違いない。設定は後から確認できる。だが自分でアクセルを踏んでしまえばもっとでる。踏んだ記憶はないが絶対踏んでないとも言い切れない。
ネットで調べていろいろ情報はでてくるが、いまひとつはっきりしない。そこで思った。あそこに警官がいるんだから直接聞きに行ってやろう。そこまで行くのに難儀した。一旦四号線を外れてそれで田舎道に入って畑の中の細い道を入っていくと、そこに警察車両が停まっていて、わたしはそこに横付けして車を降りた。
立っている警官に
「これってオービスですよね」
「はいそうです。」
「これって何キロで光るんですか?」
「それは言えません。」
「実はしばらく前にここを通ったんですけど明らかに光ったんですよ。」
「・・」
「でもわたしはせいぜい80くらいしか出してないんですよね」
車から警察官がもう一人降りてきた。わたしはフレンドリーに話すから警戒している感じではない。言えないこともあるだろうけど、たぶん地元の人間と思ったんだろう。細い裏道通ってここまで来るくらいだから。
それでいろいろ話してわかったことは
1、80くらいでは光らない。一発免停クラスの違反が取り締まり対象。
(これは取り締まりをしばらく見ていたのでそうだろうと思われた)
2、取り締まり開始時刻は夜の10時過ぎ。夜が危ないので昼でなく夜取り締まる。
(ネットでも四号線の移動オービスは夜10時以降という情報)
3、取り締まり開始前に複数回動作テストを行う。その際にフラッシュが光る。
そこで話を終えて、ひとまず車を走らせる。道の駅に車を入れて再度パソコンを開く。ドライブレコーダーからSDカードを抜いてパソコンとつなぎ動画画像を確認する。ドラレコにはフラッシュの瞬間が記録されていた。解像度は高くないので細かなことはわからないけど。バンが停まって人が立っているのはわかる。この場所で間違い無い。
まず通過時刻だが、午後9時56分であった。そこでまだ安心しない。ドラレコの電源を入れて設定から時間を確認。1分ほど遅れているのを確認。つまり通過したのは正確には9時57分だ。これでも撮り締まり開始時間よりも前。たぶんテストをしていた時間だ。
ドラレコは広角で横の車も映っている。取り締まるにしても並行して二台いるのは特定難しいと思われる。
さらにドラレコの画像から速度を逆算する。調べると国道四号線の白線は、白線6メートル、空きが9メートルで15メートルでワンセットになっている。何度も確認したがわたしの速度は1秒で21メートルは絶対行っていない。白線から次の白線の終わりまで6+9+6で21メートルだ。マックス21としても秒速21メートルは時速75.6キロ。思った通り15キロだがこれでは検挙されない。
以上確認した複数の事実からすると、わたしはどう考えてもお咎めなしである。テストに遭遇したという結論で間違い無いが、一応念のためドラレコの動画保存しておいた。もしも通知が来たらそれは戦うことになるが、まず来ないだろう。ということでまさに枕を高くして寝れる。たぶんわたしと並行して走っていた車のドライバーも自分が撮られたと思って相当ビビっただろうが、それでいつ通知が来るかドキドキしながら待つ羽目になるんだろうね。わたしは違う。それにしても我ながら感心するね。ここまで誰がやる?それでいろいろ情報も仕入れてますます賢くもなった。大したもんである。いや呆れたもんか?
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