坂口安吾のラムネ氏のことをご存知か?

2018年12月16日
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人生の考え方
カミさんがフォード フォーカスを擦ったと言う。相手は道路にある標識のパイロンで樹脂だけどスピードが出ていて割と音がしたそうだ。見ると確かに軽く擦ったようになっている。ちょっとかみさんはがっかり。全く傷がない車だったから。

そこで道具箱を探してみると随分と前に買った小傷の補修用品が出てきた。つまりコンパウンドなんだけどそれで磨いてみた。そしたらほとんどわからなくなった。かみさんがとても喜んで機嫌が治った。コンパウンドで磨く時のコツは傷に対して平行に撫でるように一方向でやることだ。垂直にゴシゴシなんてやったら余計目立つ羽目になりかねない。

こんなことでもできないよりは出来た方がいいなあと自分でも思う。なんでも金で済ますという考え方もあるけど、わたしは出来たらお金は使わないで解決しようと考える方だ。

優雅なリゾートライフだけどむやみに金を使うのはあまり好ましいと思わない。貧乏たらしくなくてこうやって上手くやればご機嫌で楽しいでしょという節約が好きである。そこがどうでもよくなると案外つまらないような気がする。

ゴルフ場と乗馬クラブでアルバイトをしている。週に23回。一回23時間。それだけでろくに金にもならないけど、一応アルバイトということで役得も多い。ゴルフも乗馬もタダだし温泉も入れる。賄いの食事も出る。

それだけでもメリットは大きいけど、それ以上に遊び仲間が増えるというメリットが大きい。一緒にゴルフをしたりスキーもしたり、もちろんかみさんも来るし友達も来るのでけっこう賑やかである。賑やかと言っても煩いわけではない。静かな時間がたくさんあって、それで適度に人との関わり合いがある。

なんかムーミン谷の生活をしているよう。ムーミン谷と似ているのは嫌な人が全くいないことだ。およそ不愉快に感じることがない。もともとサラリーマンでも泰然自若でイライラするほうではなかったけどそれでも変な奴はけっこういた。(自分もだけど)それが今はまず不愉快ゼロの生活である。

人間社会というのはなんでいざこざが多いんだろうね。結局金が絡んでいるのと,そんで出世欲とか名誉欲とか他者から称賛を浴びたいとか、あるいは自己妄想気味の使命感とか、それらが渾然一体となって、結局ストレスになって人の体を蝕む。

わたしは40代半ばで割と裕福になってしまったので、およそそんなこと気にせずいつでも辞めてやらあと思っていたら、あれよあれよで会社でも偉くなってしまった。まあ54歳で辞めたけどちゃんと企業年金も貰ってこれから公的年金も出て、今こんな元気なのは自分で自分を消耗させなかったからだと思う。

今の政権は企業よりというのは誰でも感じていることだろうけど企業が肥えないと社員におすそ分けが回っていかないだろうと考えているわけだ。なんでそんな考え方になるのかと言うと、実は国民の99%がそう考えているのである。組織に仕えて個を殺すのを美徳と考える日本人には一番しっくりと来る考え方なんである。それで自分は耐えながらも組織に長く仕えてそして働けるだけ働く。死ぬまで働きたいくらい。それができるのも組織あればのことである。

これを皆が自由に自分の幸せを追い求めてとなったら、皆さんどうしていいかわからなくなると思うね。それから将来がすごく不安になるだろう。寄らば大樹の陰が気が楽。わたしの真似なんかできるできないじゃなくて、怖くてやる気にならない。逆にストレスが増えるかもしれない。家畜は飼われていた方が幸せということである。ひどい物言いにしかならないけど、少数の捕食系の人間は皆同じ感覚を持っていることだけは間違いないのね。

つまりこの感じだ!と思う人だけが捕食系の世界に来れる。その上でだけどうまく行く人は少ない。それは家畜の方が確率的にはずっと安全で長生きできますよ。肉食獣てのは飢えて死ぬ確率がすごく高いわけだから。

このブログも2005年からいろいろ書いている。時々俺もやってやるぜみたいなコメントをいただくこともある。それで見事こうなりましたってそういう報告は見たことない。これはわたしのブログだけでなくて、知られた相場関係のコメント欄でも、いないんじゃないしら? それくらい可能性が低いということで、いろいろやりとりしているけど実際はずいぶんと差があって違う世界の住人ってことなんだろう。

じゃあやらずに終わるか? それは考え方。どこかで野垂れ死も良しと思うなら、一興とやってみるのも良い。なにせやってみないことには結果は出ない。やらなきゃ0%、やれば1%か2%か知らないけどゼロじゃない。それをどう思うかだね。つまり人生観。

それでもわたしはずいぶんと固いほうでそんな欲をかかないしそもそもそれほど贅沢したいとも思わないから、儲けて当たり前という領域だけで戦った。わたしは野垂れ死はいやなのね。捕食系もいろいろいてその中でもわたしはまたかなり珍しいほうなんだと思う。似た人まったく見ないからね。

記事のタイトルの話はいつ出てくるんだと思われる人もいるかもしれないが、これはすでに出ている。読んだことある人ならご納得であろうし、読んだことない人ならわからない。それだけである。別に読んだらなどと言う気もない。家畜が読んでも相場という世界では意味がないからだ。


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