子育ては難しいか?

2018年09月27日
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人生の考え方



那須のマンションから見る森。すでに紅葉が始まっている。あっという間に秋がきてそして冬になるような勢いだ。田舎ほど季節の移ろいは早い気がする。

わたしの古い友人が子供が不登校になって悩んでいる。非常に教育熱心でお父さんはお小遣いを削っても子供の学費を出してやるような家庭である。順調に地域で偏差値も高い高校に進学してそこでも成績優秀、、のはずだったがどこかで調子が狂った。夏休み前くらいから学校に行く時間に起きられなくなって休みがちになり勉強は全く手がつかない。もちろん成績は急降下。それで友人は悩んでわたしにメールや電話などしてくるが、話を聞いていると悩みというより怒りである。ちゃんと学校に行って良い成績を取り良い仕事を得るのが人生の幸せだと信じている友人だから、子供が自らレールから外れそうになるのが許せないという気持ちが強いようである。

わたしの想像だがその子は良い子でいるのに疲れてしまったのではないか? そんな気がするがあくまでも人様の家庭のことである。事情を知らないわたしがとやかく言う必要はない。言ってどうなるものでもない。だいたいどこの家庭でもパッと見よりもいろいろあって複雑なもので簡単に他人の手に負えるものではない。

唯一わたしが友人にしたアドバイスは専門家例えばこども専門の精神科医に相談に行けということである。そしたら友人は連れていこうとしても行かないと言う。わたしは答えた。子どもを連れていくのではなく、あなたと奥さんで専門家のところに行って相談することだと。こうなった原因はいろいろ考えられるが、何かしてあげられるのはやはり親だから。だがわたしのアドバイスに友人は何を言っているんだ? という応答である。問題があるのは子ども。自分は問題ないという態度である。

もうそれ以上は言わなかった。言ってもわたしの言うことなど聞くわけはない。わたしは強い根拠を持ってそれを知っている。さてわたしはとても不思議な気がする。普段社会では自信なげで立ち振る舞いも謙虚な人間が、どうして自分の子どもとなるとそんな自信満々?に振る舞うのであろうか? 子どもが幸せになるのはこの道とどうして断定できるのだろう? 自分が間違えているなどとは夢に思っていないようである。もちろん何度も言うように人様の家のことである。誰が間違えているのかどっちも間違えているのか、それはわたしはわからない。ただ親としての子に対する態度があまりに社会におけるその人間の立ち振る舞いとコントラストに感じるのである。

思い返すに、わたしの親が全くその通りであった。世間では意気地もなく好きなことも言えないくせに、子どものわたしには自信満々で説教を垂れて人の道を説いていた。相手が子供だと思って舐めていたんかね? 他人の子供は好き勝手にできないが、自分の子どもなら子育て、躾の大義名分のもと自由にできる。世間での鬱憤ばらしだって可能である。子どもを虐待する親のほとんどがこのパターンである。自分は子どもには正しいことをしていると思い込んでいるから始末が悪い。わたしの親もいろんな人間からたぶん忠告をされたはずだ。だが生涯かわることはなかった。

それにしても皮肉なものである。つつましく地道に暮らし子どもの良い成績と進学をひたすら願う親が、そのささやかな願いさえなかなかうまく行かず悩む一方で、そんな人生やめておけ学歴肩書きがなんだと笑うわたしはすでに悠々自適、子どもはそんな問題とは無縁で爛漫に育ち、無事に社会に出ようとしている。なんでこんなコントラストになるのか。

その友人は言う。自分の子供の将来が本当に心配だ。それでちゃんと生きていけるよう身も心を砕いていると。わたしはまあ古い友人だから笑って言ってやった。そんなに心配なら子どもの分まで稼いだらいいんじゃないか? 馬鹿野郎、自分の分でも足りねーや、そんな返事である。やはり問題は本人にもあるんじゃないかしら?そんな気がするが、だからなんだという話でもある。

わたしは子供の頃ずいぶんと辛い思いをたくさんして、それでか本能的にそれを避けるような精神的メカニズムが養われたのではないかて気がしているが、それはまた非常に珍しいケースだとは言える。児童養護施設でいろんなケースを見たがたいていは負の連鎖なのである。親の轍を踏まないと思っていてもどういうわけか親と似たようになるケースがとても多い。例えば親から暴力を受けた子どもが親になって自分の子供を殴るとか。まあなににせよ、わたしはわたしでよかった。感謝している。何に感謝していいのかよくわからんけど。

子育ては難しいとよく言われる。わたしは一度もそんなこと思ったことがない。育てるとか躾けるとか、こうなって欲しいとか、そんなこと考えてなかった。それよりとにかくよく一緒に遊んだ。同じ時間と空間をたくさんたくさん持った。そしたら勝手に大きくなったね。それでいいと思っている。とにかく子どもとの思い出はたくさんできたから。子どもは覚えてないものが多いみたいだけど。なんか残ってんじゃないかしら。





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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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Comments 6

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MaxD  

No title

同意します
ご友人はもう変わらないでしょうね。
子供さんの幸せを祈るのみです

2018/09/27 (Thu) 16:03

ハルトモ  

No title

40年以上のつきあいの友人です。なんとかしてあげたいとも思うのですけど、逆に私の言うことは聞きませんね。まあわたしの言うこと聞かない人多いです。

2018/09/27 (Thu) 17:17

chi*****  

No title

親の狭い頭の中に閉じ込められて育つ子供は本当に不憫です。

2018/09/27 (Thu) 19:41

ハルトモ  

No title

私はもっと酷い親を見てきていますので何とも言えませんが、

2018/09/27 (Thu) 20:16

白猫次郎  

No title

今年一番のナイスって言うか、ベストですね!

2018/09/28 (Fri) 06:32

ハルトモ  

No title

どうもです。

2018/09/28 (Fri) 22:02

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