リーマンショックから10年ーあの時株ブロガーは?
2018年09月16日
リーマンの破綻そのものは10年前の9月だったようだけど、その後半年以上強烈な乱高下でどうも損した人間もたくさんいたというリーマンショック。長くブログやっているとあの時自分はこうだったと思いかえすことも可能である。リーマンショックの時にわたしはどんなことを書いていたか? これはバックナンバーの書庫から読むことができるんだけど、読んでいない人が多いと思うので株式関連についていくつかご紹介しておこう。雑談はいくつか省いた。当たり前だが加筆修正などしていない。だいたいだ、あの当時の株ブログでいまだに続いていることは我ながら大したものだ。それにしても10年前のわたしもあいかわらず元気だね。過去はあいかわらずとは言わんか。
2008・10・10(金)
チャンス到来ーこの相場でキャッシュ保有が勝ち 組の条件 今日、きつい下げの中、久々に株式の買いを入れた。 電波時計ばかり買ってるが、株だって買う時は買うのだ。笑
わたしのブログを以前から読んでいただいている方ならおわか りかもしれないが、今までのわたしのポジションは、ほとんど がキャッシュである。ずっと出動を待ちわび大暴れしたくてう ずうずしているキャッシュたちである。ラッキーとしか言いよ うがないが、もともとキャッシュが多い資産構成だったのが、 ボッシュのTOBに応じて資産のほとんどがキャッシュになっ てしまった。まあいつものことだが、わたしは強運である。
絶好の買いのチャンスだと思っていても、持ち株が下がって身
動きが取れなければ勝負に出れない。
今この時点で、投資できるキャッシュを持っているということ
は、勝ち組の絶対条件である。
信用売り別として、今日の下げを見て、もっと下がれ、と思え
る人ならすでに勝ち組だろう。
今、このキャッシュをどうリリースしていこうかタイミングな どを考えている。投資先は狙いの株があったが今回は変えた。 この情勢ではそんなややこしい銘柄選びなど必要ない、超優良 企業の買いだ。
底値がどこかなど見極めることなどできっこないので、キャッ シュを分割して、様子を見ながら何回かに分けて買いを入れ る。早めに底を打ってしまい、上がった場合のリスクヘッジの ためだ。下がってもあわてず買い進める。それで結局底値近く で拾える。それでも一応持っているキャッシュの50%はその ままキャッシュで保有し、一部は外貨にも回す考えもある。
いろいろ考えるが、方針には迷いはない。 ようやく待っていた時期が到来したという感じがしてきて いる。
2008・10・14(火)
明日はこうなれ、と相場に祈って、聞いてくれま すか? 昨日のニューヨークを見て、これは東京も騰がるかなと思った が、それにしてもよく騰がった。
感心した。
金曜日に暴落の中、わたしが投じたお金は、どうなったか? 利食いしたか、ホールドか、または買い足したか? 読者で、 ご興味ある方もおられるやと思うが、わたしは自分の投資の実 況中継をここで行なうほどの腕前ではないので、公開は自重す る。そのうちお話する機会があるやもしれないが、、、
それにしても、これからどうなるか楽しみだ。
騰がっても下がってもどちらでもいい。私なりにそれなりにや
るべきことをやる。
こうなって欲しいと、相場に祈ったりは決してしない。
頼んでも聞いてくれる相手ではないしね。
昔競輪のセミプロをやっていたときに、こういう展開になって くれと祈っている人間がいた。間違いなく負け組みであった。 祈ってどうなるものではないのと、こうなって欲しいと祈って いるという段階で、すでに考え方の順番が間違っているのであ る。投資もこのあたりはよく似ていると思う。
2008・10・27(月)
株安の底は見えている
株の安値記録更新で、テレビでは、株安に呆然としたり、損失
に頭を抱える個人投資家ばかりをどこかで見つけてきては放送
している。泥沼だ、底なしなどとコメントが飛び交う。
チャンスとばかり買いに入っている投資家なんぞ、いるはずだ
が、絶対報道しない。
底なしのわけがない。もう底は見えている。ゼロが底だ。 笑 さすがに日経平均はゼロ以下にはなるまい。であれば、あとわ ずかに7000円だ。この調子で下げ続けたら 10 日もあれ ば、日経平均はゼロになる。底は近いということだ。再笑
日経平均が 4 万円近かったときに、落ちて落ちてどこまで落ち るか、32000円くらい落ちたわけだ。 それなら底なしというのもわからんでもないが、それに比べれ ばあと7000円下がれば底なのだから、底は見えていると 言っていい。
そんなに悲観的になることもない。しかしこれは含み損がない
から言えるセリフだが、こうなっているということですでにい
い体勢ということで、今まで何度か書いてきている通り、勝負
事というのは非常に体勢が重要である。日経平均がゼロになっ
てもいいような体勢でいればいいのだ。であれば何も恐れるも
のはない。
2008・10・30(木)
この鯛焼きはわたしのもの、頭も体も尻尾も全部。 でもあとの鯛焼きはいらない。 10月は数度のきつい株価急落があった。2回は絶望感が 漂った。 そういう急落の場で、胆力と資金の両方を持つ投資家は、相当 良い値段で仕込めたはずである。 すでにここ数日の上げで、かなりの含み益がでていることだろ う。おめでとうございます。笑
だが誰でも思うことだが、「ファンダメンタルズは改善しては
いない、これはまた下がるのではないか、」はたまた、「いや
これで底を打った、基本的には上昇局面だ」 どちらでも良い
ことだが、このような考え方で投資をしていくとしたら、一番
まずい点は、せっかく皆がだめだと思うときに人と違う行動で
リスクを取ったのに、また他の大多数の人間と同じ考えでこと
を運ぼうとしているという点である。 誰もがだめだと思うと
きに買った、人と違う行動を取るという勇気を大切に持ち続け
るべきとわたしなら考える。
以前わたしがボッシュで勝負した時に、友人と親戚にも話した
ら株価が100円くらいでけっこう皆買った。それが200円
となったら、みんな、わたしが売るなというのに、その制止も
聞かず「これで充分」とほとんどの人が売ってしまった。20
0円どころか150円で大喜びで売ってしまった。だが最終的
にわたしの売却株価は600円以上である。60円まで落ちた
株価は10倍になったのである。わたしの知人でここまで持っ
ていた人間はひとりとしていなかった。
勝負は勝てるところでどこまで勝ちきれるかが、本当の勝負で ある。 勝負どころというのは、そんなにないのである。それを生かせ れば勝負師だ。 以前別の記事で書いたが、ちょこちょこ当てるだけなら長く やっていれば誰でも当てるのである。何回勝ったかは関係な い。いくら勝ったか、それが一番大切なのである。
以前、藤巻某氏の、「鯛焼きの頭と尻尾はマーケットにくれて やれ」とかいう本を読んだ記憶がある。 中身は忘れたが、タイトルだかキャッチフレーズは覚えてい る。電車が発車したら、パッと乗って、止まる前にさっと降り るということだろうか? これはトレーダーとしていつも勝負 をしていなければならない立場の人間の言葉である。ポジショ ンゼロというのがありえない人間と、別に勝負しなくても、 ずっとボーとしていても、チャンスのときだけ登場するのとで は戦い方がまったく異なってしまるべきである。滅多に勝負し ないのだから、それで負ける可能性もあるのだから、買ったと きにそれなりの見返りがなければやる意味はないと心得るべき かと、わたしは思う。
この鯛焼きはわたしのもの、頭も体も尻尾も全部。でもあとの
鯛焼きはいらない。別に人にすすめもしないが、これがわたしの考え方である。
2008・11・01(土)
勝負師であるためには
競輪で稼いでいたときに、競輪場へ朝から出向き、10レース
あるうち買うのはだいたい1レースか2レースであった。あと
はずっと見ているのである。下手すると1レースも買わずに帰
る日もあった。勝負レース以外は買わないのである。
韓国のカジノでもルーレットでただ立って数時間ほとんど見続
けていたことがある。それで時々ポンポンと張って勝つ、チャ
ンスと思った時しか張らない。このときはディラーから帰れと
言われた。
株もこの前勝負したのが5年前だ。それ以来ここ数年株取引を
ほとんどしていない。僥倖もありほぼ全財産がキャッシュとい
う無傷の状態から、今買い出している。
日経平均が7000円を切るくらいになれば、どんな素人でも
買いのチャンスだとわかる。そこで買うのは簡単だが、その前
に数年何もせず、ただ待っていることが出来たというのが、わ
たしならではである。
勝負というのは、現場にいながら勝負をせず見ているというの
が、つまり勝てる勝負だけするというのが実は一番難しい。自
分の勝ちパターンがきちんとわかっておらねばならない、その
上で自分のスタイルを貫く。これができると勝負師だ。それで
ようやく勝つか負けるかだ、
2008・11・05(水)
今ここで株を買っているのは勝ち組?負け組み?
日経平均が7000円台になって、多くの個人投資家が市場に 参入しているらしい。 口座開設の申し込みがネット証券に殺到しているとのことだ。 10月末に口座を開いて、入金して、ここ数日でかい出してい るのではないか? 優良株を中心にずいぶん騰がっている。 以前競輪でも書いたが、勝負というのは自分より弱いものを相手にしなければいけない。自分より弱い相手は何をしているか見切れるが、自分より上手の人間は容易にスキをみせないしそも振る舞いを見抜けるものではない。
今市場に参入している新たなる、にわか投資家たちはどうやら わたしより下手そうだ。暴落したのを見てから口座を開くくら いだからすでわたしのほうが一歩先にいる。彼らは幸せになれ るであろうか? みんな一儲けといくであろうか? 例えばホ ンダは2000円を一時下回った、トヨタも3000円を下 回った。それが今日はそれぞれ2600円、4100円だ。そ こで買っているのが彼らだ。
わたしの勝負師勘は言う。彼らは子羊だ。絶対食われる。彼ら を食うようにプロが動くのである。だから相場はそういう動き をするはずだと思う。わたしは株のプロではないがプロならそ う考えるのではあるまいか? となればひとまずのわたしの態 度は決まったようなものだ。勝負は臨機応変に行かねばなら ない。
自分の信条は大切しつつ、それにこだわらないのも勝負師で ある。
たいした話でもないですが、少しこだわった
2008・11・07(金)
今の相場は終点なしのジェットコースター
欧州の市場を見ると相当株価が下がっている。また円高にも振 れている。 アメリカは市場が開いたばかりでまだわからないが、だんだん 下がっている。日本の明日はまたすごい一日になるかもしれ ない。 日本の株価が騰がってきてもまだまだ割安ですよ、などと、え せ専門家にそそのかされてこの一週間くらいで株を買ったにわ か投資家は今日の急落でさぞかしびっくりであろう。どこまで 下がるか騰がるか知らないが、最近の相場は多くの株保有者に とっては恐怖感たっぷりどんなホラー映画もかなうまい。いや 絶叫系のジェットコースターか、ジェットコースターなら一応 元の位置に戻るが、こいつは元の位置に戻るという保証がない ジェットコースターである。笑 笑えないか? 再笑
ところで株は安く買って高く売れば儲かるわけだが、それがな かなかうまくいかない、というかほとんどの個人素人投資家が 損をする。つまり高く買って安く売っているわけだ。だが考え てみれば不思議な気もする。いつも高く買って安く売るのは、 安く買って高く売るのと同じか近いくらいに難しいのではない か? それでなんでそんなにみんな負けるのだろうか?
わたしが思うには、だいたいの人は投資で、実は勝ったり負けたり、勝敗数なら5分くらいではないかと思う。だが勝つときに小さく勝って、負けるときに勝つより大きく負けるのではないか? それなら勝ったり負けたりでも結局負けが膨らむ。 ということで投資は勝つか負けるかが重要ではないのだと思 う。勝つときにどうきちんと勝つか?負けるときにどう負けを 抑えるか、大きく勝って小さく負けていけば、勝ちが膨らむわ けである。割と細かいところで勝ち組と負け組みの差がついて いると感じている。 とだいたいわたしの持論におさまって今日の記事としよう。
2008・12・21(日)
全株主の中で一番安く買った株主の座をGET
前から気にしていて購入の機会を図っていたある銘柄だが、こ こに来て相当売り込まれてきた。そこでもう一段下がれとと、 約定するとは思えない値段で指値をしたところ、思いがけずに 約定した。それも注文を出した量のほんの3分の一ほどで ある。
調べると、その日の安値、しかも上場以来の最安値である。ということはその会社の株主全員の中でわたしの購入単価が一番
安いということになる。これは良い気分である。全株主のなかで一番良いポジションにいることになるわけだ。少なくとも今
日の時点でああるが。これから下がればまた買い足すことになると思うが、また思いがけず上がれば一旦手放しても良い。
この前、似たようなことをして稼いだ金もあるので余裕のポジショニングである。
下がるもよしあがるもよし。
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