東京人には物足りないくらいが良い
2018年08月29日
我が家近辺の不動産は高騰している。高騰しているエリアは限られていて東京に通いやすいステータス性の高い駅近辺だけである。駅から離れたり幹線の電車路線でなければ値段はそれほど上がってはいないようである。買っているのは東京の人である。東京の地価が十分上昇して買いづらくなってきている。それで東京に隣接したエリアでまあ住みやすそうなところを物色しているというところみたいだ。
リゾート物件はお金持ちが買うものだけど、東京のお金持ちは主に東京の西側に住んでそしてさらに西側に遊びに行く。湘南から伊豆、富士、箱根、軽井沢、さらに蓼科などは東京のお金持ちが好むエリアだ。もちろん横浜のお金持ちも西側を目指す。だからこのあたりで遊ぼうとすると割高にならざるを得ない。
ゴルフ場は大したコースでもないのに結構高い。良いコースもあるけどとんでもなく高い。安倍首相がこのあたりでよくゴルフをするそうだ。同じくらいのゴルフコースでも値段は栃木と比べると軽く倍とか3倍違う。宿の値段も全然違う。同じ国とは言い難い。富士箱根がオランダベルギーあたりとして、栃木はハンガリーとかスロベニア、那須でせいぜいオーストリアという感じじゃないかしら。
東京の西側のリゾート物件はどうやら高騰しているらしい。東京の人が買うものが値段があがるということである。那須のリゾート物件の値段はほとんど変わっていないそうである。東京の人が那須では買いたいと思わないということだろう。那須を走っていると圧倒的に多いのが埼玉県のナンバーの車である。ホテルの宿泊客ゴルフ客もも埼玉県の人が多い。東京の人も来るけど、東京の北側とかの人が多い。
ヨーロッパを旅するとわかるけど物価はかなり違う。西に行くととんでもなく高い。それが東に行くとものすごく物価が下がってくるわりに町は美しく落ち着いていて旅するには最高である。ドイツの南側とかオーストリアとか十分安い。クロアチアとかハンガリーはさらに安いがオーストリアで十分安い。ウィーンからザルツブルグ、アルプスの東側は何度でも訪れたいエリアである。
湘南のお金持ちの友人が那須の我がリゾートマンションに4泊して行った。夫婦で来て勝手に4泊してもらった。すでに3回目で慣れたものである。まず宿泊代はただである。それからゴルフが3000円でできる。オシャレなレストランでも1万円ほどで上がる。居酒屋に行けば2-3千円。洒落たカフェのボリュームモーニングでも千円以下。同じことを箱根や伊豆でやれば数倍かかるんじゃないかしら。
実は那須にはリゾートライフをしながらちょっとアルバイトしている人というのが結構多い。それほどタカピーなエリアではないし気難しい東京のお金持ちに気を使う必要もなくのんびり働ける。これが伊豆とか箱根に行ったら仕事もきつくなる。金持ちを相手にするということで競争もあったりもてなしの欲求度が高かったりで軽い気持ちでは働きづらいんじゃないかしら。
わたしのような人間には那須というのはとてもよいところである。東京の人が物足りないと思うくらいがちょうど良いのであろう。もっともその東京の人も本当にゆとりある人たちはわずかで、見栄を張って背伸びして遊んでいる人が多いわけで、そう考えると日本の消費経済はこの見栄を張って背伸びする人で支えられているとも言えるかもしれないから、せいぜいおやんなさいということで良いってことかね?
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