自分なりに
2018年06月19日
自分なりという言葉は日本人が好む言葉である。他人はどうあれ他人が何を言おうが自分なりに。ほー立派である。ならば日本人は個人主義が強いのか?これだけ周囲の視線を気にする民族がそんなわけはない。
周りの目を気にしてビクビク生きるからこそか、この自分なりと言う言葉がさかんに使われる捻れ現象はいかなることであろうか?
自分なりに生きればいんだよ。この使い方では明らかに他者と自分を比較しているのが見て取れる。その比較をした上でむしろ現実を受け入れるためにこの言葉を使っている。
わたしなりにできることはやってきたつもりです。これも日本人お得意のセリフだが、この使い方でも他者の視点を気にしているのがバレバレである。本物の自分なりであればそんなこと言う必要もない。多くは言い訳つまりたいてい他者からの批判から逃げるために使うのがこの言葉。相手は納得してないけど自分なりにできることはやりました、ていうわけだ。
この言葉の背景には自分自身の自信のなさも感じる。誰がやってもこれ以上はないという気持ちがあればこんなこと言わないだろう。
もちろん、自分なりという言葉が等身大で使われているケースも多くあるのは当たり前。そうでもないのが多いということ。
自分なりにいう言葉を使うならそれは他人を納得させる線は軽く越えているってことでないと話にならないとわたしは思うけど、そうなら言い訳がましく自分なりなんて言う必要ないわね。
わたしのブログのサブタイトルはずっと、自分なりの生きるを綴るである。言葉そのものは良い言葉である。おかしな使い方をしなければ良いだけだろう。
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