一人に売れればいいのである

2018年05月05日
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家のこと不動産投資のこと
マンションを売るときに、築が浅くてまた綺麗にお化粧されている物件は内見に訪れたお客の受けが良い。そういうお客が何人か訪れてそのうちに気にいった誰かに買ってもらうという流れである。見にくる人がとても少ないとかあるいは見ても反応が良くないと、売り手は不安になる。ほとんどのお客はすでに綺麗になっている物件を好む。そのほうが生活のイメージがしやすいしそして楽である。新築のマンションを売るときだってけっこうコストをかけてショールームを作るのはそういうわけだ。中には家具まで置く。

だがよく考えないといけないのは、そうやってお化粧した物件が街中に溢れていて、お客はそれらを見て回って比較検討をする。その比較の中には価格も含まれる。ほとんどの中古物件には値引き交渉というのが入るとどの不動産屋も言う。最後は値段という話になる。

わたしはあえて、この街に住みたくそして自分でリフォームしたいという人間を待つことにした。そういう人間は出来上がった物件を好む人よりはずっと少ないけどいることはいる。もちろん自分でリフォームすると言ってもイメージしやすいようにわたし自身がいろんなプランを用意してそれをオーナー自ら内見者にプレゼンした。ほとんどのオーナーは内見に立会いわないらしいが、自分が売主なんだから自分が一番一生懸命やるのは当たり前だとわたしは思う。

自分のマンションのことは自分が一番詳しいのが当たり前。どんな人が住んでいるのか?周辺環境は? 学校の様子は? わたしは貸していたけど賃借人が退去するときにいろいろ質問をして情報を仕入れていた。12年も住んでいた方だ。

ある内見者が尋ねる。子供連れの奥さん。ここは隣人関係はどうなんでしょう? 子育てしやすいのかしら? この質問にわたしは答える。このマンションに12年住んでいた方は、お子さんが2人。小学校の時に越してきてそこから中高大と進学しました。すぐそばの進学高校ですけどね。とても子育てしやすかったとおっしゃってましたよ。また隣人とのトラブルもまったくなかったそうです。具体的な情報に奥さんは大きく頷く。

ある人が聞く。隣人はどういう方かしら? そこで適当に答えない。ベランダに出て下を見てください。また横を見てください。下を見れば綺麗な花が咲く専用庭。横を見ても綺麗に片付いたベランダが垣間見れる。こういうのを見ただけでしっかりとした方が住まいとわかりますよねと答える。そして管理人さんに聞きましたけど、隣人トラブルはないそうです。それとわたしも最近このマンションに何度も出入りしてますけど、すれ違う人は皆気持ちよく挨拶してくれます。お客さんは大きく頷く。不動産屋の営業マンが適当に調子よく答えるのは別格のセールスである。

さてそうやって気にいってくれたお客は他と比べようがない。化粧したマンションは自分がリフォームする気になっている人間に中途半端に見えるし邪魔である。化粧の分だけコストが上がっているから割高にも感じる。住環境についての具体的な情報も他の物件では聞いていない。

ということでわたしは売り出し価格そのままで値引きもゼロで申し込みが入った。競争がないから値引きの話にならない。その方はスケルトンリノベーションをしたいそうである。ローンの最終審査はあるんだけど、住環境を選び自分でリノベーションをしようと言う人間の属性は高い。パッと盛り上がって買う人間はローン審査で落ちるかもしれないけど、まずそんなことにはならないだろう。わたしは図らずも良質なお客を選んだということになったわけだ。
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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Comments 2

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金田勘十郎  

No title

ハルトモ様
この売り方、大いに参考にさせていただきます。ありがとうございます。

2018/05/06 (Sun) 23:52

ハルトモ  

No title

こういう芸当をするためには最初に良いものを買っておくことだと思います。素材が良くないと目利きは手を出してくれません

2018/05/07 (Mon) 10:11

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