安く買いさえすればいいわけではない
2018年03月23日
わたしが所有する不動産はすべて購入時の金額を上回る勢いである。すこしバブルぽいがいずれにせよ下落幅が非常に少ないエリアである。こういうエリアでは利回りしか頭にない投資家は用事がない。投資家が買うのは、大きく値崩れした物件である。マンションなど新築時から大きく値崩れするものも多いとは前の記事で書いた通り。もともと無理がある物件だったのである。さてそれを買い叩いて安く買ったら、それで儲かるのか? 儲からないとは言わないがどうやって儲けるかという話。確かに安く買い叩いたと喜ぶ投資家はいる。
だがそういう物件はまず値上がりはしない。貸して賃料で稼ぐことになるが賃料はもちろん安い。そしてろくでもない物件に入居する賃借人はそれなりの属性である。家賃滞納があるかもしれない。きれいに使わないかもしれない。隣人とのトラブルもあるかもしれない。あるいはクレーマーでいろいろ要求してくるかもしれない。つまりトラブルの温床なんである。そういう人間とつきあってまでいくばくかの小銭を稼ぎたいかである。それでも金が要るならやるしかないが、わたしは一段上があると思う。
主要駅から近いステータス感のある物件なら入居者は基本法人契約。賃料は高めである。入居者の属性はそれなりでまずトラブルが起きることはない。法人契約であれば家主に有利な特記条項を付加することもできる。貸し手が優位に振る舞える。気持ちよくトラブルなしで商売ができる。どうせ金を稼ぐならこのほうが良い。これは株でもそうなんだけど、ヒーヒーとひねり出すように儲けるというのはそれなりのネガが、特に精神面にあったりする。お気楽に稼ぐというのは我ながらとてもいいね。
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