業者なりの損得勘定がある
2018年03月03日
賃借人が退去するマンションは売る方向だけど、不動産売買では売る方は一銭でも高く売りたい、買う方は一銭でも安く買いたい。この相反する利益を一事業者がハンドルすればそれはどちらかにつかざるを得ない。わたしの場合分譲マンションをいくつか所有しているわけだけど、わたしと相対取引をする人間は一生にそう何度も経験できない取引である。買う方は自分の家でたぶん一生の買い物。この場合不動産屋はわたしにつく。なぜなら買う方はもう次はない。ところがわたしの場合は他に所有する物件もあるしひょっとしてまた買うかもしれない。不動産屋から見れば機嫌を損ねたくない相手はわたし、ということになる。
つまりだ、持てるものがより優位であるということ。それが世の中である。たいていバカを見るのは庶民である。以前も書いたけど、わたしはあるマンションを相場よりも200万円以上安く買った。相場をよく知らない所有者を値切ったのはその所有者と賃貸でつきあいのある不動産業者。ご主人が亡くなって保険で自宅を手に入れてその後故郷に戻った人。その代わりにその不動産業者は400万円のリフォームをわたしから受注する。わたしについた方が得だという判断からであった。わたしにしてみればリフォーム発注してあげるよ。予算はこれね。と言うだけ。それに見合うように業者が動いたということである。わたしからのアドバイスは不動産屋から自分がどう見えるか?ということをよく意識したほうがいいということ。あくまでもそれだけの力があればのことだけど。
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