スキーと株式投資
2018年02月09日
高倉山というのはたかつえスキー場の最上部で標高は1600米以上ある。一人乗りの第六リフトを長々と登って行く。今時一人乗りのリフトというのは珍しい。注意しないとバランスを崩す。頂上からは絶景。やはり遥か尾瀬を見渡すと日本百名山のうちの二つ燧ケ岳と会津駒ヶ岳。写真 遠くに高い左が燧ケ岳、右が駒ヶ岳。振り返ると日光連山、やはり日本百名山の飯豊山が視界に入る。しばし佇立して眺めを堪能する。
スキーというのは良い景色を見てマイナスイオンを浴びて、そして温泉にでも入ればとても体に良いということになる。ストレスが体から抜け出て行くなどと世間の人は言うのだろうが、わたしはすでにストレスは抜け出ているので快感で体が充満するとでも言おうか、よい気分である。
たかつえの民宿に泊まった。一泊二食で7000円。お風呂も温泉だし食事も美味しい。裁ち蕎麦も出てまったく不満はない。常連も多いようで夕食はひとり客同士で盛り上がった。スキー客との情報交換はけっこう有意義で次回も旅のプランニングの参考になる。
たしかにとても良い宿なんだけど、わたしの場合檜枝岐の民宿がベンチマークになる。やはり檜枝岐の民宿は近隣の他地区も追撃を許さない。一頭抜け出た存在である。その中でも民宿松源はそのまた一頭抜け出ている。その松源と比べるのは酷というものかもしれない。
2日目もたかつえでも良かったが、ちと飽きたという気もして、それで30分走って高畑スキー場を目指した。せっかくチェーンも装着したので雪道を走りたいという気分もあった。雪深い南会津だけど、たかつえを過ぎるとますます雪深い。
無事に高畑スキー場に到着。ガラガラなので駐車スペースに迷ったが、わざわざ奥目の車の横に駐車。停車して車の中を見て驚いた。スキーがない! なんとたかつえの民宿に忘れてきた。乾燥室に置いたままであった。わたしがえーと大声を出したら、たまたま隣の車の人がまだいて、聞いてくる。
「どうしました?」
「スキーを忘れたんです!」
そしたら言う。
「わたし二本持ってますから一本貸してあげますよ」
「え? いいですか? でも靴のサイズもあるんじゃ?」
「これはフリータイプですから大丈夫でしょう」
装着するとわたしのスキー靴にぴったりであった。
なんでわたしはこんなについているんだろう。
そのスキー板は上級者用で非常に滑りやすかった。そんな良い板をたまたま隣に停めた人が持っていてそれで親切にも貸してくれるなんてこれは一体どれくらいの可能性だろう?やはりわたしはついてるね。
リフト券を買った。クーポンで500円引きだ。シニアで3200円である。ところがたまたま月に一度だけもシニアデーで1500円なんだって。30分の1の可能性なのにそこにすっぽりはまるわたしは一体なんなんだろうね?
高畑ではスキースクールに入った。コースは三つ。クラウンを目指すコース、テクニカルを目指すコース、一級を目指すコース。なんだろうね? このレベルの高さは。一級コースで迷っていたけど基礎もやりますので大丈夫ですよと言われて思い切って参加した。一級を目指すコースと言っても実際5人のうち2人はすで一級であった。すごいね。高畑は。みっちりと教わってスキーが変わった気がした。詳細は書かないけどとにかく上手くなったと思う。実際いままでヘッピリ腰になるような斜面でも気持ちよく滑走できるようになった。二級は十分あるというコーチのコメントももらったので自信にはなった。またスキーへの情熱も盛り上がったきた。また高畑のスキースクールに参加しよう。
高畑スキー場のトップからは遠く磐梯山まで見渡せる。良い景色は心を洗われる。スキーをしていると株の暴落も不動産の売買もみんな下界のできごとという気がする。なんだっていいね。いくら上がろうが下がろうが。なんだっていいけど、なんとなく儲かりそうならまた出張るかな? スキーと投資に共通点がある。それはポジションをどうコントロールするか? 動いている中、つまり動的にスキー板に対して重心とポジションを自分の支配下に置く。つまり動の中の静。静は静だけど動きの中での静。一見定まらないように見えても、実は静。これが投資でも肝要なんじゃないかしら。
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