Cセグメントが好み
2018年02月03日
ティグアンの車検の代車がVWゴルフであった。よくできた車だと今更ながら感心する。我が家が2年前まで乗っていたゴルフ5と同じ寸法を維持しながらより洗練されている。フォルクスワーゲンは車をやたら大きくしないというわたしが思うに美点を持っている。(それでも昔に比べると大きくなってるけど)一方でベンツとかBMWは車をどんどか大きくしてしまった。ベンツで言うならかつてのEクラスが今のCクラス。それでその下にBクラスとか作って、小型車だったはずのAクラスはゴルフと同じ大きさにまで拡大した。
セグメントというのはいわゆる車格のことなんだけど、今だとCセグメントと言うとVWのゴルフとか日本車で言うとマツダのアクセラとかスバルインプレッサとか。昔はBMWの3シリーズとかメルセデスのCクラスもCセグメントだった。VWゴルフのセダンであるジェッタの寸法とBMWの3シリーズは昔はほぼ同じだった。
CセグメントあるいはDセグメントまでの車は自動車メーカーにとっては基幹プラットフォームで主要なシステムがそのために開発されてそして他のセグメントに応用展開されていく。それ以上になると自動車としては内装の材料をよくしたりとかおまけの部分が多くなって利益率がぐっと高まる。またそれ以下のセグメントだと、もう最初から安く作るぞってのが全面に出て開発されているので車の出来もだいぶ違ってくる。
BMWとかで言うとふだん7シリーズとか5シリーズに乗っているユーザーが車検の代車で3シリーズに乗っても車として多少寸法は小さいけど、ああ安っぽいなとは思わないはずだ。部品の多くは共通化されている。フォルクスワーゲンで言うとゴルフがその中心で、普段パサートに乗っていてゴルフに乗っても安っぽさは感じないはずだ。でも普段ゴルフに乗っているユーザーがポロに乗るとああ違うなと感じると思う。自動車メーカー毎にそういう中心となる車ってのがある。ホンダだったら日本ではあまり売れてないけどシビックがやはり中心だ。アコードは日本で売っているのはJアコードと言ってグローバルのプラットフォームとは異なる。
個人的にはCセグメントが好きである。大きさが必要かつ十分で、その上で十分な質感を持っている。特にゴルフはその中でVWの旗艦だから、メルセデスのAクラスやBMWの1シリーズでは歯が立たない。わたしはゴルフとその派生であるトゥーランとティグアンに乗ってきたけど一番お得なカテゴリーだと思う。ボルボというのはおもしろい。V40はCセグメントである。でもその上とそのまた上のクラスの車もそっくりと同じシステムを積んでいる。エンジントランスミッションなど同じである。V40はお得だと思う。
車を作る側で長年働いていたので、工業製品という見方をすると使っている部品とか装備とかそしてかけた開発の工数を考えると、Cセグメントせいぜいその上のDまで、このあたりの車がわたしには出来が良くて得に見える。
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