予定外の出費予定外の怒り

2018年01月29日
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マネーと生活
親父がシゲちゃんと再婚してわたしが児童養護施設から自宅に戻ってほどなく中学生活が始まるが市営のボロアパートに住んでいて我が家が貧乏だってのは子供でもすぐにわかった。おそらく毎月の家計はギリギリだったはずだ。部活とか授業の運動をするんだけど当時はセルのメガネでこれはツルがすぐに割れた。運動していると簡単に割れるのである。特に中学生くらいだから壊しやすい。ちなみに子供は普通にしていても物を壊しやすい、大人になるにつれて物を壊さなくなっていく傾向がある。特に児童養護施設の子どもはよく壊す。自分が大切に育てられないとなにかを大切にするって気持ちが芽生えにくいのかもしれない。

さて壊れたメガネは修理しないといけないけど、それを親に言うととても怒るのである。金がないのに予定外の出費であるということで怒りが倍加する。怒った名目は物を大切に扱わないということ。でも部活していてボールがぶつかって割れただけであるからどうにもならないって気持ちはこっちにはある。それで壊れても親に言わないでセロテープで留めたりよくしていた。のちに金属のフレームになって、これも折れたりしたけど、そしたら半田ごてで自分で修理していた。またすぐに壊れるけどまたハンダで直す。そのほか買った長靴が作業中ショベルで切れてしまったとか、そのほかいろんなものが壊れるたびにどうしようと戦々恐々であった。とにかく壊すと怒られる。前にも書いたけどわたしは前歯が差し歯でそれが折れてしまったらそれでも怒られた。前歯で噛むのが悪いと。

たぶん金があれば親父も怒らなかったんだろうと思う。金がないからどうしても急な出費に平常心ではいられない。それが子供であれば怒りたくなる。そういうことだったんだろう。物を大切にしないとよく怒られたわたしだけど、親父はそうやって怒るならもっとわたしのことを大切にすればよかったんだろうなって今はわかる。児童養護施設の子どもは不思議なことに本当によく物を壊す。でも自分の娘を見てると大切にしてるというほどでもないけど、自然にしていて壊れるようなことをしないのであろうか、、物が壊れて買い直すということはあまりない。それは娘の友達とかも同じようである。やはりその辺りで育ちが知れるということなんだろう。ちなみにわたしはそういう意味では育ちは悪いというわけだけど、幸い壊れても平常心が乱れることはないので怒りもないのはありがたい。お金で人徳も多少救われているんだろうね。



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