さんちゃんといわちゃん

2013年03月25日
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日々の雑感ーリタイアライフ
大学を出て入った会社
東京本社から
大阪支店に配属されて
そこで営業の基礎を教えられた
だからか
わたしの営業は関西仕込みで、ポンと懐に飛び込むスタイルだ
 
多くの尊敬できる人にであった
若いころから生意気なわたしを
可愛がる度量が皆あった
 
わたしはわたしの尊敬できる人たちが
昇進して偉くなるものだと思っていた
会社とはそういうものだと思っていた
その代表格はさんちゃんだ
もちろん本名で呼ばないと失礼な方だがブログの構成上
さんちゃんのほうがいいのでさんちゃんだ
 
さんちゃんの営業は熱かった
その暖かさで回りもお客も暖めた
お客がさんちゃんのファンになった
わたしがその流れを組むことは間違いないが
わたしの営業はさんちゃんの部分とそうでない部分と両方持っている
わたしのほうが冷静で狡猾で、そして策を弄す
さんちゃんは直球勝負だった
それはさておき
 
結論から言うと
わたしが尊敬する人は誰もそんな偉くならなかった
わたしを温かく育ててくれた先輩たちも
同じくそんな偉くならなかった
 
世の中そんなもんであると今は思うが
昔は世の中間違っていると思った
 
さて時がたつ
わたしは転職して外資系の大手に入ったが
そこは混乱混迷の極地のような職場であった
 
そこでの上司が
昨日飲んだいわちゃんだ
いわちゃんは結局20年以上わたしの直接の上司だったが
入ってまだ日も浅いころ
いわかhんと飲んで前の会社の話をしたら
いわちゃんの返事がおもしろかった
 
ハルトモ
世の中というんは間違っているもんだよ
だったらそれに乗ってしまえ
間違っているってことは
それは逆にチャンスだろう
 
いわちゃんは、確かに、
前の会社で偉くなるよう人がするように振る舞っていた
そして事実昇進していた
長い物には巻かれろというスタイルだ
 
わたしはそこで考えたね
確かにいわちゃんの言うとおりだ
間違えているならそれに乗じてしまえばいいのだ
負け惜しみもいいたくない
 
でもかといって
さんちゃんのような人間味あふれるスタイルは捨てたくない
だいたい私自身が、長いものに巻かれるのをよしとする性分でない
反骨の塊である
尊敬もできん人間に媚びへつらうのは気分がよくない
 
ということで
わたしは会社を逆手に取るようなサラリーマンになった
会社を見透かし、利用して、頂くものは頂きましょう
そのかわりそれに見合う以上の業績をあげますよ
そんな感じだ
これはけっこう性分にあって、ツボにはまった
時と場所にも恵まれた
それで滅多にいないような痛快なサラリーマン人生を送れた
 
さんちゃんといわちゃん
この二人がわたしの師である
直接学んだと言うよりわたしが勝手にいいとこどりしたと言ったほうがいいかな
率直に言って、わたしにはいらんところも多かったのでそこは切らせていただいた 笑
 
さんちゃんはその後転職してそれなりの成功を収められた
荻窪に自宅を保有しながら、もう一軒マンションを買ってそこで
夫婦で住み、自宅は司法試験に合格した息子さんが使うそうだ
今月引っ越しだそうだからお祝いに行かねばならん
 
いわちゃんはもともと資産家の御曹司だしタイで悠悠自適だ
昨日飲んだとおりだ
 
いわちゃんとさんちゃん
期せずして同い年である
二人に面識も接点もない
 
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