横網の品格

2018年01月08日
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日々の雑感ーリタイアライフ
これは横網てわざと書いているんだけど横網って書けば横網の品格で検索にヒットしないんじゃないかな、なんて思ったから。別にどうでもいんだけど。

白鵬の取り口が汚いと批判されているそうだ。カチ上げとか張り手が酷くて横網の品格を貶める取り口であると、これは横綱審議委員会の一致した意見だそうだ。相撲協会のお偉方でもそういう意見が強いらしい。委員長によるとそういう相撲ファンの声が投書など多数届いているそうである。まあ普通の相撲ファンはわざわざ投書なんかしないから、その時点で相撲ファンの大多数てことにはならないとは思う。ただ白鵬の取り口を見て快く思っていない人間は相当数いるてのはたぶんそうだろうなってわたしも思う。白鵬は土俵外でも余計な言動が最近多いので殊更であろう。

一方白鵬の取り口に好意を持っている人間はそれはさすがにそんないなくて、そういう人は違うものを見ればいいのだけど、まあ勝つために一生懸命なんだなと許容する人たちがいて、また、ルールで許される範囲でやっていることを、それを品格という言葉を持ち出して、あたかもルールを上回るごとく云々するのはそれはどうなんだ?て意見もこれも相当あるだろう。

横綱の品格てのは、これはどこにも明文化されていないから、多くの日本人の心根に宿した暗黙の了解事項ってことで、まさしくとても日本人的なものだと思う。日本人というのは、コミュニケーションを取る時に言わないで良い部分は言わない。それは皆が分かっていることだから、という傾向を持っている。それだけ皆がわかっていることが多いというか、そこは踏まえねば集団の一員としてはいられない、ということである。

さて白鵬はどこの国の人だ? これがわたしは笑ってしまう。相撲協会の都合であれだけモンゴル人を呼んできて、モンゴル流の人の品格なんてまったく気にしていない人間が日本人の品格を云々してモンゴル人を批判しているのはどうみても滑稽である。そういう人はたぶん言うかもしれない。相撲は日本人にとって国技だから文句があるならモンゴルに帰れと。それを言うのはそれこそ品格を疑う。

白鵬は今のところ親方にはなれないそうだ。なぜなら日本人でないと親方にはなれないという明文化されたルールがある。それは日本相撲協会の都合でそうなっている。白鵬はお父さんがやはり国民的英雄だし、自分も今や国民的英雄に近いから親方になるためにモンゴル人を捨てるというのは簡単なことではない。

だが相撲協会はルールを盾に譲る気はないとどこかに書いてあった。白鵬は思うだろうね。そういうところだけルールかい? てね。

まあ歴史を見ても日本人てのは他民族と比べてそれほど品格が高い民族だとはわたしは思わない。だからこそそういう言葉を連発しているのかもしれない。

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