来年はリーマンショックから10年
2017年12月30日
トヨタ株をわたしが売却した時に日経平均は14–5千円だったと思う。6000円あたりから売り上がった。それでトヨタの株価はいろいろあったが今は7000円以上になっている。もともと3000円以下で買っているわけだから6000円なら失敗で7000円なら成功というわけでもなくいずれにせよ大勝利である。一方現在の日経平均は23000円に迫る勢い。トヨタに比べてギャップがある。過去を振り返るとトヨタの株の動きと日経平均は綺麗に連動していた。むしろトヨタがいちはやくリードしていた。しかしこの2年ほどでそれが乖離してきているようにわたしには見える。
トヨタはそれほど上がらずに他で上がっているというわけだが、日本を代表する企業でもちろん業界ナンバーワンのトヨタが日経平均の動きよりとむしろ遅れている?か乖離しているというのはこれはどういう意味だろうか? 別に意味を考えるというのでなく感じるという世界でいいのだけど、トヨタの個別のニュースはいろいろ出ているけど今の状況を得心いくほどに説明しているとはわたしには思えない。
わたしの場合すでに業界を引退しているので自動車業界にもはや詳しいわけではないが、投資家として慣れているフィールドから出て行く気はない。そうするとトヨタを買って今後大きく一万円を超える理由があるなら触手も動こうがそれもない。仮に日経平均が3万円を超えてもこの乖離状態ではさてトヨタはどうだろう?とさえ思える。
どこかからいろいろ聞こえてくる景気のいい太鼓や音頭は多いけど、まず儲け損なうのは損じゃないとわたしは考える。みんなが儲かろうが自分には関係ないから別に寂しく思わない。それから自分が慣れたフィールドからは絶対に出ない。業界の中の会社だって絞られているのに慣れぬ業界などもってのほか。
ということで相変わらず静というポジションであるけど、持っている国債をいくつか売却することにした。一年満期で一本1000万円なんだけど、1000万円を買うと5万円キャッシュバックというキャンペーンがあってこの5万円は国が証券会社に出す販売手数料をそのまま購入者に還元しますよというもの。もともと一年で売る気だった。もう一度買ってくれと証券会社から言ってきて今度は4万円キャッシュバックだそうであるけど、MRFかもう少し流動性の高い形にする。その他資金全体としてキャッシュはキャッシュでも流動性が高いものにしようと思う。もともとろくに金利はついていないのである。それで暫く様子を見るつもり。
リーマンショックからおよそ10年、大過なく株価は回復している。途中危なかしい感じもあったけどまあ順調と言えると思う。リーマンショックのようなイベントというのはいくらチャートを見ていても予測はできない。完全に外乱である。その外乱がまた来るなんて予測もできっこないけど、万が一ということもないとは言えない。だいたい10年おきくらいに何か起きている。ただ相場の神様というのは多数の素人がいい調子こいていると必ず罰を与える、これは真であるとわたしは思う。
順調であれば利益を出すが何か事が起きれば痛手を負うのがいわゆる多くの個人投資家。わたしは逆で世の中平穏であれば儲からないけど別にわたしは損しない。それなりにメリットもあるかもしれない。さらに上向きとなれば家賃相場も堅調だろうし。だがもし何か起きればその時はわたしが痛手を負うことはまずない。そしてどうするかはその時次第、勘で決める。勘というより息遣い、呼吸するように。いつもそうしている。
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