羊は狼のふりはできない

2017年12月14日
2
0
人生の考え方
わたしと同世代でさる大企業の社員、仕事でつきあいがあったんだけど、彼は会社のしがらみの真っ只中で耐えに耐えてサラリーマン生活をしのいでいた。私から見ればよくそんな我慢できるなという世界、一方彼から見るとわたしはあまりに破天荒であった。その彼が酒席でふと漏らした言葉を今でも覚えている。ハルトモさんが自由なのはわかるけど、あなたを羨ましいとも思わないしそうなりたいとも思わないと。

わかるような気がする。わたしの組織での奔放な振る舞いは彼から見るととんでもないものであった、むしろ許されない存在。そして最も大切なポイントは、彼がなんでも自分で自由に物事を決める存在になることを望んでいないということである。むしろ制約は彼にとっては望ましいもの。自分を含めて自分の周りの人間がある制約に基づいて秩序ある行動を取ることで自らが安心ができる。

なんでもかんでも好きにしろと言われたらむしろ困る人間もたくさんいるのである。その彼もわたしが部長職となり、わたしがさんざん暴れてそれで退職した後、なんとか管理職に昇進した。さぞかし嬉しかっただろうとは思うが、その時わたしはとっくに卒業して児童養護施設で奮闘していた。きっと彼は子会社にでも出向して、会社にしがみつけられるだけしがみついて長く会社との関係を維持していくんだろうと思う。

柵の中にいる羊は狼を怖いものと忌み嫌うだろうけど、その狼を羨ましいとは決して思わない。柵のなかで上手に生きることは想像できるけど、柵から出たら何が起こるかまったくわからない。まあ何を言おうが彼には選択肢はない。狼のことをとやかく言ってもどうにもならない。狼であれば羊のふりをして群れに紛れ込むことができるけど、羊は狼のふりはできない。逆はないのである。

関連記事
ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
自己紹介へ

Comments 2

There are no comments yet.

chi*****  

No title

そういうところが嫌われるんでしょうね(笑)
虎にはなれなくとも賢い狐くらいにはなりたいものです。柵の外を知りたいですからね。

2017/12/15 (Fri) 18:23

ハルトモ  

No title

実際何も言わないんですけど、みんな勘が良いのか感じるみたいですね

2017/12/15 (Fri) 19:32

コメント投稿