大人は嫌い
2017年12月14日
でもわたしは年寄りと子どもにはけっこう人気がある。子どもだけでなくて年寄りにも受けるのは、これは大人ってなんだろうって、疑問につながる。みんな子どもから大人になりそして年寄りになっていくのである。素の子どもが大人に成長していく過程でなにかを身につける。その身につけたものは最後捨てるのであるけど、その身につけた物がわたしを嫌う根拠となるんだろうって気がしている。
静岡の幼じみと定期的にゴルフをするようになって、それで泊まりがけで行くもんだから一緒に飯を食い酒を飲む。いろんな話をする。ゴルフの話が多いんだけど、それ以外の話ももちろんして、その幼馴染が言うには、わたしは中学生くらいの頃から全然変わっていないんだそうである。言うこととか考え方とか振る舞いとか。大人がしばしば眉をひそめるのはよくわかるということらしい。まあ成長していないということみたいだ。
そう考えるとこのブログで人生訓めいたことをいろいろ書いているけど、これらはある意味生きていく上でのテクニックにすぎないか、あるいは理論武装かどうにも後付けのもんなのかもしれないって気はする。わたしの過去を振り返ってもここで書いていることを全部理論装備してから行動に移したわけじゃあないし。
老人ホームにいるしげちゃんはわたしとは他人という関係だけど、それでもわたしが保証人で全部面倒を見ている。世間的にはわたしが息子ということにしてある。周りのお年寄りはわたしがしげちゃんに会いに行くとうらやましがり、自分の実の子どもは全然面会に来ないとこぼす。まあわたしは暇だし近いからいつでもいける。しげちゃんはわたしとそしてわたしのかみさんの面会を楽しみに毎日過ごしている。
児童養護施設には4年弱しかいなかったんだけど、それでも子どもからはよく連絡をもらう。会って食事をする機会もある。先日も施設を出て卒業して働いている子どもから、(もう子どもじゃないか)急にメールが来て、わたしに会っていろいろ話したいと言う。卒業後初めてだ。どんな話だろう? まあどんな話でも構わないが美味いものくらいは食わせてやろうって思っている。
大人には人気がないと言ったけど、実は前の前の会社(社会人になって最初の会社)の人たちは今でもつきあいがあって時々会う。連絡もよく頂く。わたしのことを目にかけてくれた人たちだったり同世代だったり。会えば楽しく話は弾む。きっと社会人になりたての頃はなんかそれなりに可愛げがあったのかもしれない。ライオンだってワニだってあかちゃんは可愛いからね。マロはずっと可愛いけど。
- 関連記事
-
-
現場に生きる男は格好いい 2022/09/28
-
謙虚と慢心 2014/02/18
-
勝っているのに株を辞める勇気−2 2023/02/09
-
やはり野に置けれんげ草 2012/12/19
-
結構嫌じゃない言葉 2014/04/23
-