理想主義と現実主義
2017年12月04日
投資でも理想とか理論で、正しい姿を定めてそれに近づこうと努力する人がいるが、
なかなか現実とのギャップは埋まらない。ゴルフでも同じである。
アイアンのライ角については、トゥーダウンという現象がある。これは振った勢いでヘッドが下がる現象である。これでアドレスの時のライ角とインパクトの時のライ角が変わる。重要なのはインパクトのライ角。振った勢いで変わるということはつまりこのトゥーダウンはフルショットとハーフショットでは変わってくるということになる。
わたしの場合、コースではほとんどのアイアンをコントロールショットをする。それが良いか悪いかではなくわたしは気迫で振るタイプなのでアイアンでそれをやると空回りしてしまうという経験則からそうしている。手加減して打つのを得意としている。そうなると練習場でのライ角とコースでのライ角は同じにならない。フィッターはわたしのスイングを見てもっとアップライトにした方が良いとアドバイスしてくれたけどそれはフルショットをした時の話である。コースでは同じにならないということ。それからわたしはコースでショートアイアンをわざとハンドアップ気味で打つ時がある。下が悪いとかで絶対にダフりたくない時でハンドアップして打つとトゥー側から入るので接地する部分が少なくてダフってもダメージが少ない。クラブ全体がソールするとダフると距離がどんと落ちる。ショートアイアンはヘッドも重いしわたしはシャフトも重いものを使っているのでたぶんこの打ち方が成り立っている。
ちなみにわたしは傾斜ではカットに振ってヒール側からクラブを入れることもやる。ヒールというかシャフトで打つイメージ。これも接地面が少なくてダフってもダメージが少なく抜ける。芝の抵抗にも強いからラフでもやる。こんなのは本に書いていない(たぶん)自己流だけど自分で考えてそれがやりやすいという結論である。
結論は何か? 理論的な理想を求めるのではなく、コースで打った加減で調整すれば良いということである。測定室でいくら合っていてもコースで曲がっては意味がない。コースで左に行くのに、理想だともっと左に行くように調整するのはやはりわたしはやりたくない。
フィッティング室のエンジニアの権威を重んじて信じる人もいると思う。そうやって信じる人はそれで安心して打てるならそれはその方が良い。どうせ自分で打って調整するのである。相手はプロだから信じるべきだと思うのはまあ普通の人間だということである。わたしのように権威を疑う人間はそれでは安心して打てない。であれば自分で納得できるように考える。実際、フィッターだって売りたくてやっているという面もあるし、フィッターごと言うことも違うのである。それはいろいろ試打してわかってきた。
投資もプロを言うことを信じる人は多い。株式投資評論家とかあるいはセミナーの講師とか、以前友人でもわたしが勝っていることを知っていても、それでもわたしの言うことなど真にも受けず、いわゆるプロの言うことを信じる人がいた。もちろん勝つことはない。投資も理論も理想もどうでも良いし、それに自分さえ勝てば良いと、そうなった時にどうしていいかわからない人はやはりプロの言うことを信じるのだろうと思う。
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