知力を最大化してかつ感性がそれを上回る

2017年11月27日
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人生の考え方
山中教授がNHKの特集に出演していて、タモリに語っている。「最近わかってきたことがある。人間の数十兆の細胞はお互いにコミニュケーションを取りながら生命を維持している。脳だけが人間を支配しているわけではない。」山中教授はこれが新発見のように語っておられたんだけど、これはわたしが通う西野塾の西野先生がもう20年以上前から言っていることである。わたしは西野塾に入って20年近い。わたしにとっては当然ということを新発見とエキサイティングに山中教授が語っているのを見ると不思議な気持ちになる。

西野先生は医学部を出て医師とならずバレエの道を極める。一世を風靡した西野バレエ団である。その後武道も極めて合気道の師範となる。そして呼吸が人間活動の基本と見極め西野流呼吸法を確立する。医学バレエ武道呼吸法それぞれを通して西野氏は人間が脳の指令で全て成り立っているのではなく個々の細胞に生命活動の基本がある。脳がすべてを支配しているわけではないという確信に至る。ところがその説は誰からも相手にされなかった。むしろ医学界からは否定される。

ところがこの山中教授のコメントである。わたしが思うには山中教授の新発見は彼にとっては新発見であったけど、それをすんなりと理屈でなく感覚的にずっと前から受け入れてきた人もいたのである。

感覚と理屈。ゲーテが言う。感覚は欺かない、欺くのは判断であると。判断というのは知識とか経験とか理屈に基づいて脳が下すもの。つまり脳がしばしば間違えるということである。

人間の細胞というのは数十兆個あって、それが3年ごとに生まれ変わるそうである。その生まれ変わりは生命科学的には50回までは可能でだそうで、であれば150年が人間の寿命の最大値ということになる。ところが50回まで行かずに25回とか30回で人間が死んでしまうのは、細胞の酸化でつまりへたってしまうから。それは脳のせいである。脳を主役にして生きているとそういうことになる。

人間として大切なことは脳を主役にしないことである。そう言うと脳の働きはどうでもいいと思う人間がいるとするとそれは浅はか。脳は脳でマックス働くべきである。その上で脳以外の細胞の働きを高めていく。言うなら知力を最大化してかつ感性がそれを上回る。

わたしはとても理屈っぽい人間だけど、その理屈だけで物事を判断しない。理屈から沸き起こる感性とでも言おうか、少なくともわたしの人生でそれが外れたことはただの一度もない。
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