花見が近いな

2013年03月20日
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児童養護施設のこと
高校三年生でまだ就職が決まっていない
その子が面接を受けるというので
基本的な面接の作法
挨拶の仕方、そして
どのような質問がでるのか
それに対してどういう態度でどう答えればいいのか
これを一時間ほどかけてレクチャーしてあげた
民間企業の面接官はどういう視点で何を見ているかも話した
本当は自己PRとか履歴書の書き方も教えてあげたいくらいだが
それはもう出したという。
このようなことは児童養護施設では
一切教えていない
考えてみればあたりまえで
民間企業で働いた経験のある人間もほとんどいないし
その民間企業で面接されたことはあっても
面接したことのある人間は
ここにはいないのだ
 
そういう面ではわたしが来てよかったという面はあると思う
わたしはそういう具体的かつ実務的に
子供を応援してあげたいと思っている。
 
性格の難しい子供たちを
矯正したり躾けたりするというのは
結局大人の作った枠に押し込むだけで
本人のためになるかどうか疑問だと思っている
形だけ従っていることも多いだろう
 
施設で職員の言うことはなんでも聞く従順な子供が
世の中に出て犯罪を犯してしまったケースがあるという
言われるままに人のいうことを信じて従ったためだ
自分で判断する力がなかったのだ
 
児童養護職員の多くは
それほど悪い家庭の出身ではない
そういう良好な家に生まれた子供は
上もまわりも良識的で、人のいうことにしたがっていても
それほどおかしなことにならない
 
ところが施設で暮らす子供たちは
ちと状況が違うのである
いざ施設から出ていけば
必ずしも良識ある友人、先輩、家族から守られているわけではない
言われるままにしていたら大変なことになりかねない
 
だから自分で判断する力を持たないといけない
ということがわかる人はそんなにいない
 
みんな、規則を守れ、大人の言うとおりにしろ、と教える
自分はそう育てられてきて
それでなんとかうまく行っているからだが
そういう幸せな環境がない子供たちなのだ
 
まあわたしも大人のいうことを聞くな
規則を破れとまで教える気もない
 
だから具体的かつ実務的にいろいろアドバイスしていく
そうして、わたしという人間を見ていれば
なにか感じることもあるだろう
 
そう思っている
 
育ちのよい友人からは、わたしは天邪鬼だとよく揶揄されるが
そうでなければ生き残れない
貧乏から抜け出せない、そういう環境に適合しただけである
副作用は大きかったが
いたしかたあるまい。
それほどの問題じゃあない
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Comments 1

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アユ  

No title

その会社に入りたいという熱意を伝えることが重要だとおもいました。

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