わさびの国の民

2017年08月06日
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政治経済
映画、マンダウンを見た。緊迫したミリタリーアクションを期待していると裏切られる。そして前半のストーリー展開はかなりまだるっこしい。だがだんだんどういう話か理解できる。それが後になって必要なものとの納得はさほどないので、もう少しうまく作れた映画かなとは思うが、それでも後半は見るべきものがある。アフガニスタンから帰国した兵士のPTSDは深刻らしい。かつてのベトナム戦争のように。とても哀しい映画である。

日米同盟が日本の外交の基軸だそうである。それが今の日本の国益にかなうのかどうかという議論とは別に、どうして日本人はアメリカに対して国民的敵愾心を養わなかったのだろうか?という議論がある。国民感情の話である。日本人はどちらかと言うと、アメリカに好意的である。中国や韓国に対する国民感情より好意的と言っていい。東京大空襲で10数万の一般市民が一夜にして焼き払われた。大虐殺である。今日は広島原爆投下の日だが、広島長崎もしかり。だがそれ恨んでいる様子がないのは不思議だとこれは外国からそういう見方をする人々もいる。

上の議論についていろんな説明がなされているが一番わたしにしっくりと来るのは、日本人はわさびの国の民だという説明である。ツーンと来るけどその時だけ。ちなみに他国は唐辛子とかの香辛料の人々。大抵遅れて効いてきてかなり後まで残る。日本人くらいらしい。わさびをこれほど好むのは。

日本人にはいつまでも過去のことを蒸し返すのは武士道に反するという感覚があるという説明も、でも日本人のほとんどは武士じゃないしね。でも実感として、終わったことはどうでも良いという気分は日本人は強いとは思う。

いろいろ調べていて驚いたことがある。日本人に対してはっきりよくない感情を持っている国は三つある。中国と韓国と、そしてもう一つはドイツである。ドイツ人は日本人にとてもよくない感情を持っているそうだ。ちなみに日本人はドイツ人にとても好意的である。

ドイツ人が日本人によくない感情を持つ理由は、これは教育の成果でない。むしろ青少年よりも大人になるにつれて日本が嫌いになっていくそうである。何が嫌いかと言うと、わさび的な国民の考え方。ツーンとするがその時だけ。あらゆる問題をうやむやにして終わらせる。それがドイツ人には信じがたい、ということらしい。ドイツには日本的な謝罪、という言い方があるそうである。大げさに謝って物事を早く終わらせることを指すそうだ。もちろん良い意味では使われない。

日本の時代劇を見ると横暴な代官が黄門様にでも懲らしめられて、それでペコペコ謝ると、それで民はその落差に喜んで、それで終わってしまう。偉い人があれだけ謝っているんだ、許してやろうじゃねえか。日本人はそういう態度を美徳にさえ思う風潮がある。いつまでもぐちゃぐちゃ言うのは見っともないとも思う。まさにわさびの民である。

安倍首相の支持率が30%を切っていたのに、一連の謝罪と新しい内閣発足で45%にまで回復したそうである。あれだけ謝ったんだし体制も変わったんだから、ひとつ心を入れ替えて頑張れや、これが日本人の感覚のようである。まさにドイツ人が言うところの、日本的な謝罪が功を奏したということであろうか。これではますますドイツ人は日本を嫌いになるだろうね。
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
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