大人の都合人間の都合

2017年07月21日
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旅を楽しむコツ





上野にある東京国立博物館には一度も行ったことがなかったが、いろんな動物の剥製が展示してあり忠犬ハチとかあるいは南極探索に行ったカラフト犬ジロの実物が剥製になっていることは聞いていたので是非見たいと思っていたのだが、それくらいの願いはその気になればすぐ叶うわけでちょっくら上野まで行ってきた。

ハチの話は皆知っているだろうが、これがアメリカの映画にリメイクでなっているのはご存じだろうか? リチャードギアが出ていた。大した映画ないじゃいがそれでも日本の犬で世界に知られてるのはハチくらいだ。普通の犬だった。秋田犬だね。

ジロの話は感動的だが考えさせられる。本にもなっているし映画にもなっている。知らない人のために簡単にストーリーを言うと、60年くらい前のこと。日本の南極観測隊に犬ぞり使用のためも連れていかれた犬が十数頭、悪天候のために連れて帰ることもできずに南極に置き去りにされた。それも鎖をつけて(たぶん長い鎖)。理由は南極の生態系を破壊しないため。残された食料は二ヶ月分ほど。一年後、南極観測隊が基地を訪れると全部死んでるいるかと思っていたら、2頭が生き延びていた。それがジロとタロ、という話である。

どうやって生き延びたかはよくわからない。他の犬の死体が残ったり食い残した後はなかったので共食いはしなかったと言われている。ペンギンを襲って食っていたのではないかと言われてる。ジロもタロも日本の隊員を覚えていて声がけに応えたと言う。これは感動物語と単純に受け入れることはできない。二頭はたまたま生き残ったがほとんどは死んだ。本当は南極にいないはずの犬に捕食されたペンギンも迷惑なことだったろう。いずれにせよタロとジロに罪はない。彼らは懸命に生きた。そして人間を非難もしない。

こういう話を聞くと、ジロとタロが、大人の都合で振り回される児童養護施設の子どもとわたしの心の中でシンクロする。いろいろ理屈はつけられるが大人の都合で結局割を食うのはこ子どもたち。虐待をはじめずいぶん悲しい思いをさせられる。施設に来てもその子どもたちを、やれ凶暴だ、ひねくれていると、苦労もしらない大人たちがまた子どもの本当の気持ちもわからず評価して、口では子どもたちのためにと唱えながら、やはり大人の都合でこどもたちを処遇する。

児童養護施設施設出身のわたしとしてはなんだかジロに親近感を感じていて、それでいつかジロに会いたいと思っていたというわけだ。わたしは人間界のジロとして彼の前に佇立して、しばし脳内コミュニケーションをはかった。だが彼は何も言わなかった。たぶん博物館に展示されてとんでもない数の人間を見てまた見られて、人間はなにもわかっていないと呆れているのだと、わたしにはそう思えた。だいたい剥製だってなりたくてなったわけじゃないだろうし。ジロの相棒のタロは同じく剥製になって北海道にいるらしい。いつか機会があれば会いたいとは思う。







夏休みも始まり、国立博物館は子どもとたちでいっぱいであった。軽く見て回っても2-3時間、屋上にがルーフデッキがあって、そこはとてもよい風が吹き抜けていた。眺めも良い。自動販売機があってジュースを買い、売店で空揚げを買った。5個で350円。知っていればファミマで買っていったな、ついでにビールも。ファミマは焼き鳥も唐揚げもおいしいよね。









国立科学博物館から公園を抜けてさらに東京芸大も抜けて谷中の墓地に。著名人のお墓も多い。この墓は誰でしょう? 灼熱の墓地はのんびり散策とはいかないが、とにかく抜けて谷中の商店街。そこで不良中年、いや壮年、いや老年は、ビールを片手に歩き飲み、それで商店街で総菜を買ってぱくつく。暑いけど苦にならないのは好きでやっているからかな。結構いい感じである。
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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