成田送迎
2017年05月15日
サラリーマン時代に日本の社長のたけさんは、米国本社の幹部が来日するとよく自分の車で静岡から成田空港まで迎えに行っていた。日本の社長が自ら空港で迎えて、そして東京までの時間一緒に過ごす。まあいろいろ言えるが早い話おべっかである、よく言えば処世術。ただされた方はそれでご機嫌になる。これは日本のたけさんだけでなく、他の国のトップもけっこうやっていて、たとえば中国のトップは日本でどんなもてなしを受けたか情報を入手してそれに負けないようにとかバランスも考えるとか、これは大変な努力をする。
会社というのは上に行けば行くほどそのまた上の一存でどうにでもなるから、これはかなり不安定であり、そのポジションの維持のためにはどんなことでもやる。たけさんてのは部下を犠牲にするのも得意だった。都合の悪い話はみんな部下のせいにしていた。多少怪しいと思われても普段からのおべっかが効いてなんとか生き延びるというわけだ。まあおべっかされる方のレベルもその程度であったということだが、会社というのはいや人間社会というのは、そんなもんである。
わたしはただの一度もそんなおべっかなどしなかった。わたしはビジネスの戦場で戦っている指揮官である。戦場を訪れて現場の指揮官からもてなしを受けたいという根性がもしあるならそんなの糞食らえである。それで出世をしなくてそれでけっこうである。こっちは投資でも儲けていつ辞めたっていいんである、てのりだった。その割にはえらくなったけどね。
そのわたしが女性陣4人の送迎に一週間で成田往復を二回もした。もちろん自分で納得してやっているのだからひとつも嫌な気分はない。何か見返りを求めるものでもない。言うなら好きなことをやっているので自分も楽しいのである。
日中はジムで汗を流してそれから男子ゴルフと女子ゴルフを見てさらに相撲を見て、それから成田空港に。早めに着いたのでどこかで飛行機の写真でも撮ってやろうかと探したが霧がかかっていてうまく撮れなかった。着陸して荷物のピックアップのところでわたしに電話が入る。空港そばで待機していたわたしが車で乗降場に駆けつけピックアップする。まさに送迎サービスそのものである。それでかみさんのお姉さんの家、お母さんのマンションと回り自宅に帰る。これはハイヤーを頼んだら軽く数万円のサービスだろう。それも行きと帰りで二回である。けっこう役に立っているな。
成田送迎のお駄賃は写真のおつまみ。早速頂いたが、割と美味いね。すぐ無くなった。
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