長生きするリスク
長生きしても困らないためには継続安定的不労キャッシュフローがあれば良い。さほどの気遣いもせんで毎月だか毎年だか定期的にそれこそ生涯入ってくるお金、そしてそのお金で暮らせるならいくら生きても尽きないからそれは安心である。
ひとつは公的年金。公的年金でも共済とか厚生年金が夫婦でもらえるならかなり強力だ。
だがこういう人は決して多くない。今後多くの人は年金だけでは暮らせない可能性が高い。仮に公的年金だけで暮らせそうでもそれ以外にやはりキャッシュッフローがあったほうがいい。
手厚い企業年金に恵まれた人たちもいるがこれはほんの一部だしそれでさえ20年くらいでは打ち切りになる会社がほとんど。生涯給付型の企業年金がある会社など今や日本にいくつあるか?
さてどうする? こういうことを定年後あるいは60歳近くになって考えているならそれは遅すぎる。申し訳ないがわたしよりはだいぶ間抜けである。40歳くらいからずっと考えて手を打たねば老後安泰は難しい。
遅すぎる理由は年をとるほどにだんだんと選択肢が狭まっていくからである。定年後に株をやるのはほとんどの人間が失敗する。それに株は不労所得ではない。かなりのリスクと手間を要する。
まだ不動産の方が難易度は低いが60歳から不動産を始めるのは敷居が高い。いくらか金を持っていても家でも買ってしまえば一気になくなる人がほとんどだろうし、かと言ってこの年でまた借金をして長年返そうという気にはなかなかならない。
不動産というのは有力なキャッシュフロー獲得の手法ではあるが、60歳か65歳くらいまでには無借金の状態にしてあとはお金が入ってくるだけという体制を築けばこそのものである。
不動産という意味では自宅というものがある。長年ローンを払ってなんとか払い終えたか終えそうだという人間はわたしの同年輩にはとても多い。もし自分が老人ホームに入ったとしてあるいはどこかに転居しても自宅が貸せる代物になっているか? これは重要。売ってしまったらキャッシュフローにならない。どこかで金が尽きるまでと寿命との競争になるだけ。
貸せる自宅を持っていれば継続的に金が入ってくる算段ができる。でも家を買うときにそこまで考えて買う人間はやはり少ない。自分の生活のことを考えるのが普通だ。それでついついお父さんが通勤の我慢すればと駅から遠い不便な立地のものを買う。これだと借り手がつきにくいし売っても大幅に下落しているとか。
多少の成功者で立派な家を建てる人間もけっこういる。こだわりに注文住宅とかね。これも同じく借り手がつきにくい。豪邸なんて建てたら売るでも貸すでも難儀するだけである。
このようにあるゆることでずっと先まで見据えて20年くらい前から手を打ってこないと60歳になって安泰というのは得難い。今から考えても間に合うわけがない。
ではどうすれば良いか? 私からアドバイスするとしたら、まあさしあたり株などのリスクは避けて健康維持に勤めて、できるだけ働く、そして楽しく毎日を過ごすことだろうな。今まで先のことを考えずに生きてきたからこうなっているのだからいまさら気に病んでも仕方ない。かえって体に悪い。
今までだってなんとかなったんだから、これからもどうにかなるんじゃないの?ケセラセラ。それでいいだろう。生活保護という手もある。なんだかけっこうな暮らしをしているらしいじゃないか?
そう思っていきたほうがたぶん今後の幸せ度は高いだろうね。毎日楽しく生きる。結局一番大切なのはそこなんだから。手遅れなものは気に病んでも仕方ないのよ。
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