ささやかな庶民の喜び

2017年03月09日
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人生の考え方


この大丸の食品売場の肉団子が好きである。これは324円が定価で9個入っている。これがだ午後4時をすぎると毎日2割引になる。だからジムの帰りにジャージ姿でひょいと購入、それで晩酌を挙行する。もともと安いと思うが2割引で260円だからさらにお得感はある。ちなみに駅のアトレーでは肉団子は一個50円だ。少し大きいけど。

午後4時前に購入するということはない。必ず4時以降に買うがあまり遅く行くと売り切れになるので通勤帰りの人間が来る前にGETする。そうなってくるとジムに行く時間の目安も決まってくる。こういうささやかなルーティーンが幸せな庶民の暮らしだと思う。

店に行くといつも同じ女性がいてわたしのことを知っている。箸も保冷剤もいらないし260円なのにダイナースカードを出すこともご存じだ。スムースに買い物を終える。

ジムの帰りに肉屋によることもある。そこでいろいろ揚げ物を売っているが、カツは避けて代わりに豆腐揚げとかレバーの煮たのとかをよく買っている。これはわりと早く売り切れるのでジムにいく前に買うこともある。こっちもよく行くのでわたしのことは知っている。いわゆる常連。そうすると同じものでも少し大きいのをくれたりあるいはおまけをしてくれることもある。個人商店だから融通が効く。

どちらの店もわたしのささやかな晩酌を応援してくれている気持ちが伝わってくる。こういうのっていいよね。高い店にもいくこともあるが、そこで良い扱いを受けるのは当たり前で、それはお金とかあるいはわたしのステータスに対しての敬意という部分が大きい。それはそれでも別に構わないのだが、やはり応援してくれるようにおまけされると素直に嬉しい。

こうやってみみっちくまじめにせこく生きていると、時々人から言われる。ハルトモは金があるのだからそんなせこいことをしないでぱっぱか金を使えと。でもそうしたらこんなささやかな庶民の楽しみはなくなってしまう。この応援されるというのが嬉しいのである。金を払えば買えるのは当たり前だがおまけしてもらうにはそれなりの努力がいる。それが大事。

それにわたしは人のたぶん数倍の行動力があるからせこく振る舞っていてもけっこう金は使っている。高速を使わずに何度も何度もスキーに行く。車中泊グッズも買う。それから行けばいろいろ食べ物飲み物も買う。シーズンで何度も行かない人に比べればずっと金は使っている。ただせこいだけだがこれが好きということだ。貧乏性が染みついているとも言えるが、実は貧乏性というのはしみつくものじゃない。案外みんな忘れますよ。ちょっと豊かになると。そういう人をたくさん見ている。
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opp*140*  

No title

こういう工夫は楽しいですよね^_^

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