年収1120万円は豊かか?

2016年12月13日
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マネーと生活
配偶者控除の見直しが決まったという報道である。今の103万円の上限が150万円になるとのこと。これだけ見ると悪い話ではないが、オチがあって年収1120万円以上は所得が上がれば段階的に配偶者控除が削減され最後ゼロになる。年収1120万円以上の旦那さんの奥さんがどれだけパートをしているか知らないけど確実に増税になるという改変だ。増税になる世帯はおよそ100万だそうだ。一方恩恵を受ける世帯は300万世帯。だが恩恵を受けると言っても金をもらうわけではなくもっと働いてもいいですよと言われるだけで結局政府は一銭もだしはしない。

年収が1120万円以上ある人間はどれくらいいるかと言うと上記のように100万世帯である。日本の世帯数は5000万あるから上位わずか0.2%ということにはなる。ただわたしの同世代だと何割かはいるとは思う。それなりの職を得ていればそんな珍しい年収じゃない。でもその中でこの無職のわたしより豊かそうな人間はそんないないとも思えるが、どれだけ豊かか、まあ本人が一番よくわかっているだろう。

日本で富裕層と言えるのがおよそ100万世帯と聞いたことがあるが、今回の100万世帯のいりくりはどうかと言うとサラリーマンでは年収1120万円どころか2000万円になっても富裕層になれはしない。富裕層の目安は投資可能資産一億円だけど、遺産でもない限り住宅ローンや子供の教育費を払った上でそんな貯金、給料じゃできないでしょ。

つまり本当に豊かな100万世帯は増税されずに、たぶんその下に位置する働き蜂の一見リッチそうに見える層が増税のターゲットになっているということである。これからはサラリーマンの中で成功した人間が狙われるということだ。子供の頃から優等生で良い高校良い大学と進んで良い職を得て、ラットレースを突き進んで勝利を収めてもまたそこで国が税金をせびりにくる。まったくご苦労なことである。わたしくらいの世代はぎりぎり逃げ切りとも思えるが、今働き盛りの連中は相当きついだろう。そんなにきつくても、やはり自分の子供を自分と同じようにラットレースに駆り立てる親が多いようである。 偏差値は高いのだろうがどう考えても頭が良くないと思うしかない。
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