リスクから遠くに身を置く

2016年10月23日
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株式投資
投資をするといろなリスクはあるのだが、株であれば株価の上下、為替であれば為替レートの上下、不動産であれば空き室や家賃の下落。このリスクがないとしたらどうだろう? そんなのあるわけないと思われるだろうが、気にならないようにはできる。

たとえば60円で買った株が600円になってしばらく持っていて配当でも何回かもらうと、そこで550円、500円と仮に下がっても気にならなくなる。どうせしばらく売る気はない。

為替もたとえば豪ドルを50円台で買って長く持っているとそこで100円とか80円とか上下しても、それよりもらえる金利の方がありがたくなる。為替リスクが気にならず3%でも利回りをもらえればおいしい現金収入だ。どうせしばらく売る気はない。

不動産はどうだろう? まず空き室になると家賃が入らなくなるがその家賃収入がなくても困らない状態なら家賃の下落も空き室も気にならない。家賃で借金を払わねばならないとか生活費に使っているとか、それじゃあ気になならいとはいかない。現金で買って家賃を使わずにそのまま積んでおくという状態なら心配事はなにもない。

サラリーマンでも自営業でも仕事を続けることはひとつの選択であり投資にイメージは近いが、それが毎日リスクを気にせずできるとしたらどれだけ楽だろうか? それをわたしは知っているがまことによい気分だ。自分が今の仕事を明日辞めてもさほど困らないならそれはいろんなことが気にならなくなる。会社での評判、評価、上司の機嫌、どうでもいいとまで思わずとも無理はしなくなる。商売をしていたらもっと大変。顧客は失えない。サラリーマンより厳しいだろう。

公務員は滅多なことではクビにならないし民間に比べれば過酷な人事の対象にもなりづらい。であるから開き直って出世をあきらめた人が気楽にやるにはいいようにも思えるが、組織がしっかりしているのでたとえばわたしのように勝手なことをすることはできない。無駄な仕事も多い。それでもやってられるという人にはよい選択かもしれないが、友人にも公務員は多いがもともとまじめな人が多いのかそれなりにストレスを抱えている。

ということでリスクをリスクを感じないくらいリスクから遠くに自分を置くということが大切であるがこれが意外とできない。儲かればもっと儲かるようにしたくなる。そんで新たなリスクを抱え込む。

実は規模とか利率とかは二の次でいい。怖い思いをしてまで稼いだりびくびくしながら働くことはないのである。投資も儲かれば儲かるだけ良いというものじゃない。給料も多ければ多いほど良いというものじゃない。出世もしたらしただけ良いというものじゃない。これがわかるかだ。

サラリーマンでそれがわかってる人間はほとんどいない。課長より部長、部長より取締役、上の方が良いと思いこんでいるが、ケースバイケースだろう。考えてみる必要はある。わたしは日本法人の社長候補だったが、わざとかのように上に逆らった。その結果かめだたく社長候補からは外れたが、社長になれば収入は増えるが上のいいなりにならねばならない。それが嫌だった。どうせ食うには困らないのだ。嫌なことなどする気はない。

ではもし食うに困るならわたしはどう振る舞っただろうか? それはよくわからない。ただ金が無いときからこんな態度で、世話にもなっていない親の面倒を見るために転勤を断って昇進を逃したり、あるいはもらえる相続も放棄したり。そしたらなんだか運が回ってきていろいろうまいこと行くようになった。人生というのは何が得で何が損だかわからないものである。だったら好きに生きておけば間違いない。少なくとも後悔はしない。でも自分が何が好きで何が嫌いか? そこははっきりしたほうが良いがそこまで考えていない人が本当に多いね。それでよければご自由にとしか言いようがないが、後からこんなはずじゃなかった、なんて言わないことだ。ある意味全て自分の選択の結果である。
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