親代わり

2013年02月08日
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児童養護施設のこと
親代わりというが
親の代わりにはなかなかなれない
 
会社では部長
と部長代理は似たようなもんで
同じ線上にある、部長代理も昇進して部長になれる
 
だが、親代わりはどこまで行っても親代わりだ
 
童養護施設で働きだして感じていることは
わたしが児童養護施設に居た時の経験と完全にシンクロしている
 
施設の子供たちには
絶対的に安心していい状態を提供してくれる大人がいない
普通はそれが親の役目だが
 
職員は親ではないし
甘えを完全に受け止めることはできない
他の子供もいるし、規律もある
時間、体力の問題もある
多くの子供を預かって
叱りだしたら
叱っている時間だけで優に勤務時間を超えてしまう
 
さらには
職員の人間的成熟度という問題もあると思う
学校の先生とか保育士は
大人の世界にもまれずに
いきなり子供相手に絶対優位な立場で接するわけだ
 
そういう人たちがどうやって自ら、反省し、自分を磨き、成長していくか
これはけっこう難しい問題だと思う
 
さて本題は職員の話でなく子供たちの話だ
施設の子供たちは
非常によく大人を見ている
そして大人からどう思われているか、それを非常に気にしている
気にしていたうえで、他人には気づかいができない
他人のために何かしてあげる、なんて気持ちになかなかなれない
自分のことで精いっぱいなのだ
 
自分を認めて絶対的に保護してくれる存在がいないから
常に安心できない状態なのだ
 
それがよくわかる
わたし自身も同じ経験をしてきたから
だが、もう中学生くらではわたしはわかってきた
結局、普通の親というのはわたしにはいない
親は普通ではなかったのだ
それは仕方ない、現実だ
 
本当の意味で、自分のことを心配してくれる存在が居ない中で
いろんな人間の評価に敏感になる
これも自然なことだが、
これを続けたくないとわたしは思った
 
続けても良いことが起きるように思えなかった
人に振り回されて生きたくない
であれば、自分が絶対的に安心できる存在を
自分自身にすればいい
まあ、わたしの考え方の根底はここにあると言っていい
 
自分の納得で生きる
自分を評価するのは自分である
 
というわけだ
 
だがこれもこれで楽でないという側面がある
世間がそれで十分と言おうが
人様がいくら認めようが
自分で自分が認めなれなければいけない
わたしの中にいる、
保護者であるわたし自身はかなり厳しいとわたしは思っている
 
それは美意識という言葉がぴったりくる
自分から見て
美しく生きる
ぶざまに生きない
 
わたしの中にいるもう一人のわたしは
わたしに、もっともっと成長しろと言っている
かなり、道のりは長い
あと100年あっても足りんかもしれん
 
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Comments 4

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テルマ  

No title

里親さんに、自分が正しいと思うことをやれと言われ少し前に悩んだんですが、この記事をよんでそのとき言われた意味のきっかけが掴めた気がします……

でも自分を安心させるだけの"MY美意識"をもつまでが難しいですね…

やはりまだまだ人に左右されそうです…………

反省して、磨いて、成長していくのに必要な、
美意識はハルトモさんはどこで培ったものなのですか?

やはりたくさん本を読んむことでしょうか?
またたくさん人と会って、社会に揉まれて、がむしゃらに生きていけば持てるものなのでしょうか?

それとも、何か目標になるものが必要なのでしょうか?

考えを教えて頂ければうれしいです。

2013/02/09 (Sat) 00:09

ハルトモ  

No title

その通りです。本をたくさん読むのはとてもいいことですが、
社会に揉まれて、自分が成長しました。
がむしゃらに生きるのもひとつの手ですが、テルマさんは将来どうなりたいのですか? これは明確にしたほうがいい。後からそれが変わってもいいのです。人生先のことはわあkりません。ただ目標は持つこと。
わたしは裕福でまったく金の心配のない、幸せな家庭を築きたい、
そう強く思っていました。だから実現したんだと思います。そしてわたしの夢はまだ続きますよ。
まずは社会への恩返しをして、それから本当に自分がやりたかったことをやりたいと思ってます。

2013/02/09 (Sat) 07:57

テルマ  

No title

返事、ありがとうございます

今、目指したい方向の選択は、金銭的に人を頼ることが少々難しいので、妥協すべきか、それともリスクをとって進むか悩んでます…

ただどちらにしても、一番かなえたい目標は、
毎日、楽しく過ごせる家族とマイホームを持つことです。
これは必ず達成したい。
あと漠然としてますが、人の繋がりをたくさん持ちたいと思っています。
ハルトモさんが言うように、"目標を強く思う"ことは、先を見失わないためにも1番大切な事なんだと思います。

目標を忘れずに、頑張って、後悔のないように過ごしたいと思います^^


……まだ、この間勧められた本は読んでないんですが、読み終わったらまたいい本教えてくださいm(__)m

2013/02/11 (Mon) 01:13

ハルトモ  

No title

人生は自分のものです。何を選んでも、どう進んでも、それが正解です。
悪いことしなければね 笑

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