大卒と高卒

2016年09月27日
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人生の考え方
学歴の話をすると児童養護施設ではこの下に中卒というリアルな選択肢がある。中卒と言うか高校中退をする人間というのは、さてどうだろう一割くらいはいるかな? この数字は大きいか小さいかと言うと世間の数十倍の比率と言えばわかるだろう。世間では100人に1人か2人だろう。一方で大学にいく子は10人に1人くらい。これはやはり世間の数分の1の数字である。今の日本は大学には行ったほうがわたしは良いと思うので、児童養護施設の子どもでそれなりの学力がある子にはそれは強力に推薦して応援した。一方わたしの娘にとっては大学は鼻から当たり前の話で別に大学に行く理由なんて真剣に考えたこともない。

わたしの結論は大学は行った方が良いがまあどこでも同じ。あくまでもわたしに言わせればである。もっともわざわざレベルを下げていく必要はないだろうが。もちろんどの大学に行くかで人生が変わると思っている人間にとっては、実際人生は変わるだろうから、そういう人には大学のレベルは重要だ。一生懸命勉強して知識をため込むことは悪いことではないし、この日本にそういう人材を求める大きな存在があるから、その存在に利用されても良いと思うなら、一生搾取されても仕方ないと思うなら、たぶん若いうちは何もわからんので、親とか先生とか友達とかの影響だろうが、まあそれでも自分の進路だから一応自分で決めたということで、それで進んでいけばよい。好ましい大人に囲まれた子どもはへそ曲がりは一定数いるにせよおしなべてこの世を肯定的に見るようになるので、まあそれで大多数の優秀なこどもがラットレースに突き進むことになる。

わたしは幸い? 自分の周りにいる大人は信用できない存在だったので、自分で考えるしかなかった。それでどうもこの世はおかしいとまあほとんど直感なんだけどそう思っていた。これはいろんな意味があるけどおおむね結果として正しかったと今でも思う。結果としてと言ったのは、普通に暮らすなら他の人間がするのと同じようにしていたほうが間違いはないなとも思うからだが、そういう人生を良しとするかどうかという話でもある。

家出状態で新聞配達で暮らしながらまあ言うなら社会の底辺でいろいろ考えた。それでやはり大学は行った方が良いと考えるに至った。働きながら大学に行くのは大変だけどそれでも大学に行かないとどうにもならないとは思った。ほとんど勉強はしていなかったが、まあそれでも入れてくれる私立大学はあったのでそこに行ったのだが、今にして戦術的に国立大学を受けるべきじゃなかったと思うが学費が安いという理由でやはり国立を志望したので何科目もぼんやりと参考書を読むというとても受験勉強とは言えなかったな。まあ懐かしい話ではある。
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