体罰容認
2013年02月04日
世論調査では
愛情があれば体罰も時と場合で容認されうると
そういう回答が4割を超えているそうだ
そう思える方々はおそらく
愛情を受けて育ってきた幸せな方々であろう
愛情をふんだんに受けるのは
それはそれで良い経験であると思うが
わたしのように
親からや施設などで
暴力を受けてきた人間からすると
あなたの知らない世界がありますぞ
ということだ
わたしは
いくら愛情があっても
子供が嫌がるなら
やるべきでないと思う
子供が喜んでいるなら
そいつは生来のマゾかもしれんが
それでも子供の趣味としては早すぎる
話は変わる
養護施設の子供たちと話しているが
よく聞かれる質問がある
「ハルトモさんが今一番欲しい物は何?」
「君が俺の言うことを聞いてくれること」
「じゃなくて、なんかないの?
テレビゲームとかカメラとか」
この答えがない
わたしはそれほど高望みではないので
欲しいけれど買えない、というものは特段ない
逆に言えば、十分今の生活で満足だ
他に
「今ここに100万円あったらどうする?」
とか
「もし宝くじで一億円当たったら、どうする?」
これも困る
生活は別に何も変わらない
てことだけど
そうも言いたくない
夢がないと勘違いされる
子供たちは
いつも何か欲しいと思っている
欲しくて欲しくて仕方ない
普通の子供でもそう思うけど
その何倍か
そう思っている
児童養護施設では
万引きする子供の比率が高い
欲望が高じているのに
その生い立ちを見ると
倫理観が十分植えつけられていないと見える
物を盗むのは悪いこと
とか、人を殴るのは悪いこと
実はここまでは子供たちは理解している
でも悪いことをしても自分がよければそれでいい、
それと、ばれないだろう
とそう思っていたら
これはなかなか言ってもわかるものではない
割に合わないと身に染みる必要があるかもしれないが
それでは遅いというケースもあるだろう
悪いことはしない
この簡単な理屈は
なかなか教えるのが難しい
体罰は暴力
暴力は悪いことだからしてはいけない
万引きは泥棒
泥棒は悪いことだからしてはいけない
なかなか
そうならないってことだ
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