いくら儲けるかよりいつ儲けるか
2016年07月26日
投資でも損する人が大多数といいながら、やはり皆いくら儲けたいとか具体的に考えるだろう。仮に利回りでも毎年10%とか、いわゆる捕らぬ狸の皮算用であるが、そこにタイミングの意識がほとんどないのがいわゆる大多数の負け組である。
毎年10%の利回りで、、、とそんなことできないのに言うのは自由だが、それでもそういうことを言う人にとって5年後も10年後も等価である。これが等価でないとわからないと投資で成功するのは難しいとわたしは思う。株で一億円儲けたいと夢を言うのも自由だがいつ?と聞かれて答えれられない。いつかじゃダメなんである。
わかりやすい事例を挙げてみよう。仮に35歳で家を買ったとしよう。さいたまだと4500万円くらいでわりと良いマンションが買えるが、仮に4000万円借金してローンで買ったとしよう。そうすると一生懸命働いて30年後に早めに返せていたらなんとか払い終えているかもしれない。計算すると4000万円のローンに8000万円支払ったことになっている。家は4500万円ではなく8500万円だったということだ。他で貯金するのはこの際考慮しないと家だけ残ったということになる。
では仮に35歳で現金を8500万円持っていたらどういうことができるだろう? まず4500万円で家をキャッシュで買える。残った4000万円でまあわかりやすくするために家をもう一軒新築で買ったとしよう。それをずっと賃貸に出すとする。さらにローンで払うべき分をそのまま貯金したとしよう。この場合今は金利は安いが多少でもプラスの利回りがついてくる。あまり細かな計算は意味はないけど、30年後にたぶん1億数千万円くらいの現金になって、かつ家は2軒残っている。
この差である。これがタイミングの差である。30年手前にあったお金はなにもせんで大きく増えている。複利の強さというのとは少し違う。別に複利ではなくてもこうやって大きな差がつく。金が手前にあるということはそれだけ大きな意味を持っているのである。投資で成功した人とはそうやって手前に金を持ってくることに成功した人間だとわたしは考えている。
定年後に仮に60何歳で投資を始めようとして、じゃあ手前に金を持ってくる意味がどれだけあるのか? という疑問が生じる。これからローンを組んで家を買うわけではない。借金して教育ローンを払うとかいうわけでもない。それらはすでに散々搾取されて払い終わった。あとは年金で日銭の世界である。わたしは投資をする価値はないと考える。なに? 日銭のために投資をする? まあできると思う人間はやればよろしい。だが成功者はその日銭の心配さえすでにないのである。
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