ゴルフと憲法
2016年05月03日
物事というのはよくしようとしてやることが結果必ずよくなるとは限らない。その典型がゴルフスイングと憲法だとわたしは思っている。ゴルフスイングというのは相当の上級者でもあるいはプロでもいくつか問題点は必ず持っているものである。その問題点を根本から変え理想に近づけようとすることでメチャクチャになってしまうというのはよくある話。もっと言うなら理想のスイングをしたところでスコア(つまり結果)がよくなるわけでもないのである。理想の憲法ができれば国民がより幸せになるのか?という議論をあまり聞かないが、まあゴルフ程度かそれ以下だろう。
改憲論者の言っていることを聞いているとそれなりにうなづけるポイントもある。ただただちに国民の生命を脅かす緊急性ではなく、もっとよくできるでしょう、という主張に聞こえる。もし改憲が理想的な状況で行われば心配しなくてもいいのかもしれない。だが現実社会はそうはいかなく、いざ改憲となれば様々な輩がいろんな議論を持ち出し自分の思うところに憲法を誘導すべく跳梁跋扈する、ということになるだろう。
そして上に書いたように憲法を変えて国民がより幸せになるか? このポイントにどうにも説得力ある論をみない。国民の生命を守るために、、などと言うが実際死の危険を感じている国民がどれほどいる?かである。テロの犠牲者も確かにいるが国民の生命を守るというなら交通事故とか自殺を減らす方が効果が大きいくらいだ。
今の政府も国民の鏡。政府の程度は国民の程度。日本人は政治をアクティブに変えるとなどという能力をかつて一度も歴史上示していない、とわたしには思える。一方日本人の特筆すべき美点は、恐ろしいまでの我慢強さである。その我慢強さをもってすれば、現行憲法のいたらななどさほどの堪え難さではないのではないか? なんて思う。ということでわたしは憲法改正すべきではないと思っている。よほど暇なら話は別だが、、、
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