盗み

2016年03月11日
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児童養護施設のこと
施設では男女別に10人単位ほどで共同生活をしているが、かなりの比率で手癖の悪いう子どもがいる。万引きを始め、ほかの子供の私物を取ってしまうというケースも多い、他人の私物をとるくらいだから冷蔵庫の中の人の物を食うとか他人の物を勝手に使うなど日常茶飯事だ。こういうところに毎日いると物がないとか聞くと自然とその時に誰それがいたなとか? 状況的にあいつはないな、とかどうにも捜査するという視点で考えてしまうが、、これは気分の良いものではない。言えるのは、やらない子はやらない。やる子は何度もやる。

おもしろいのは、よく物を盗まれたとか言う人間ほど人のものを盗っていたりするということだ。自分が人の物を盗むので、物が見つからないと、まず盗まれた、と考えるのではないか、と思われる。 普通は物がなくなれば、どこかに忘れてきたとか落としてきたのではないか?と考えるのだ。盗られた盗られたとか言う人間もまた怪しいということだ。

盗ったり盗られたり、そういうことを繰り返していくと自分だって盗られているんだから自分もすこしくらい盗ってもいいだろうと考えるようになるらしい。物を盗って露見した人間がそういうことをよく言うのである。自分だって被害者だと。

衣食足りて礼節を知るという言葉があるが、そこまでのレベルにとうてい行かない、ずっと下の話である。礼節どころか基本的な社会性、倫理観が築かれていないのである。毎日児童養護施設で働いていて嫌だなと思うことは、そういう人間と一緒に暮らしているということである。毎日のように子供からあれがないこれがない、と言われる。先日もある子供が自分の私物がないないと騒ぎ出した。そしてわたしに言う。誰かが盗ったはずだから各人の部屋を探して回れと、それも夜の11時にである。だがそういう子供こそ以前から手癖が悪いと評判の子である。確かにそれは盗られたかもしれないが夜中に家捜しして回るわけには行かない。当然わたしは応じなかった。そしたら切れて暴れる。思い切りわたしに悪態のつく。てめー、なんか辞めろ、。今までどれだけその子にわたしがよくしてやったことか? そんなことまったく忘れて平気で暴言を吐く。

盗みをするようになるには境遇の影響が大きいとは思うが、ただ前述したように盗まない子は盗まないから、境遇がすべてとまでは言い切れない。そのあたりのメカニズムはいまだ解明できていない。わたしは個人的には暴言とか悪態をつく子、るいは不登校とかの子どもはそんな嫌じゃない。調子よく嘘ばかりつく子や人のものを盗む子は可愛いとは思えない。可愛いとは思えないが、それなりにいろいろはしてあげている。こっちも好きでやってることだから、わたしに本当に可愛いと思わせるような子だったら、もっといろいろやってあげるのになあ、とこれは正直思う。そう思わせるような子は少ないけどいることはいるので、それが救いで働いているようなものという気がする。
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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