弱くて強い
2013年01月22日
児童養護施設で働きだして
接する人間はがらりと変わった
いろんなキャラの子供がいるが
仮面をかぶらずに率直に自分を出しているから
その点はわたしは大好きだ
同僚もまったく前の職場と違うが
ひとことで言うと擦れていない、実直でまじめで
人を欺くなんてない、
誰も仮面をかぶって生きていないのだ
長年企業に勤めてきたが
仮面をかぶっている人間はけっこう多くて
そういう人間に限って自分が上等だと思っているので
実は、最初から好かんと肌で感じる手合いはけっこう多かった。
なんと言うか
気取りやがってよー、てなもんだ
もちろん向こうは気取っているつもりなんてない
普通にしているだけだし、
それなりに苦労してきたという自負もある
でもわたしから見ると
おぼっちゃんにしか見えないんだよね
もちろん、これは極貧出であるわたしの
下賤のひがみだが
このひがみ者が
仕事をさせれば大変な実力の持ち主で
おまけに、給料なんて、へっというくらい
金も持っていて、不遜な態度を隠そうともしない
扱いづらいことこの上ない
会社に居てはいけない人間であった
実るほど頭を垂れる稲穂かな
という名言があるが
わたしの場合は、そっくり帰って
後ろに頭が垂れていた
同じく実るほど頭を垂れていたってなもんだ
それでちゃんと立っているだから
ざまあみろだな 笑
でも最初からそうだったわけじゃなくて
会社でわたしを見込んで好きにさせてくれた人間がいたから
実績もあげて昇進もしたわけで
やはり時と場所と人に恵またんだなあと思う
歴史を振り返っても時と場所と人
天地人である
信長が今生まれても狂人であろう
さて、今のわたしは新しい職場では
もう自分の活躍は望んでいない
栄達も金も望んでいない
家族の生活の心配もない
子供たちの脇役としてここにいる
でもこの場所と時と人を得たことは素直に感謝している
自分が生きていると強く感じるから
たぶん、それでいいだろうと思う。
それにしても
わたしは強い人間には強いが
弱い人間には弱い
という特性を持っている
ちょっと普通と逆だが、それがわたしらしいところだ
でもって
新しい職場には強い人間はいない
ガラスのようにもろい子供たちばかりだ
わたしは、今ここでは一番弱い存在として日々を送っている
それでいい
わたしは、ここでは弱くて強く生きるのだ
主役は子供たちだから
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