男の方が弱い
2015年12月27日
児童養護施設でいろんな子供たちを見ているけど、おしなべて言えるのは男は弱いということだ。きちんと育てられていない場合おかしくなりやすいのは男という印象をわたしは受けている。女性の方が不遇な扱いを受けてもまともな子が多い。理由はよくわからないが結果としてそうである。女の子の方がひどい虐待を受けているケースが多いのでそれにも関わらずである。男は精神的傷を大きく受けてそれを長く引きずる生き物なんだろうなと思う。
児童養護施設の子どもは、死ねという単語を連発する子どもが多い。大したことでもないのにすぐ切れて(それも逆ギレ)それで死ねと言う。わたしなんて何度言われたかわからない。わたしが子供たちに言う。ハルトモさんは生まれてから人に対して死ねと言ったことは一度もないよ、と。そうすると嘘だ、そんな奴いない、と信じないのである。わたしは生まれてから人を殴ったことも一度もないが、それを施設の子どもに言うと、それも嘘だ、と信じない。わたしが株式投資で損したことがないと言うと信じない人間が多いがそれと似ている。自分の持っている常識から外れた人間を認めようとしないというのは人間の性なのだろうと感じる。
だからおかしな常識を一度身につけてしまうとこれは生半可なことでは矯正できない。大人は信用できない。大人はうそつきだ、などと言う既成概念を自らの心の内に作り上げてしまった子どもはその大人に向かって成長していることにさえ否定的になる。どうせ自分なんかどうでもいいんだ。そう思いこんでいる。そうでない大人になれば良いとは考えられないのである。大人は全部だめと固定観念に捕らわれている。その固定観念を打破するためにハルトモ君が施設に来て自らの生き様を語っているということである。だが語ってそのままわかりました、なんて簡単な話じゃない。何年か先にふと思い出してもらえるかもらえないか、そんなところだろう。
読者から施設出身で児童養護施設で働こうという人の記事を紹介いただいた。将来自らの施設を立ち上げたいらしい。小規模施設と言って子ども6人まで預かる施設は3年の実務経験で開業が可能だ。実は児童養護施設の出身者で福祉の道に進む子どもは案外いるのである。子どもの時から身近な職業であるし、あとそれほど学力が高くなくても専門学校で資格が取れるということもある。その記事の子は高卒のようだから実務経験を2年ぐらい積んで通信かなんかで資格を取ろうと言うことかもしれない。大変だろうと思うが頑張って欲しいものである。
施設の出身でごく少数だが立派に成功したという人間。ここの施設だと消防士になってきちんと家庭を持つ家まで買ったとか、あるいは大学を出て大手企業に就職して今は管理職とか、、そういう人たちはもちろん今でもそれなりに必死に生きているんだけど、まずもって施設を訪れることはない。まだそこまでの余裕はないということだろうと思うが、もし施設に来て自分の体験談でも語ってくれればそれこそ後に続く子供たちの励みになるのになと思う。ハルトモ一人だとどうも信じがたいということもあるし、特にわたしは施設の子どもから見たらリアルな目標とは言い難い。ああこうなれたらいいなあ、とか凄いなあとか、格好いいなあ、とかそう思えるロールモデルが多ければ本当なんだろうな、と思ってくれる可能性もきっと高まるのだろうと思う。
このブログの読者に施設出身者やその知り合いがいる可能性はきわめて低いのでまあここで書いても仕方ないのではあるけど。
児童養護施設の子どもは、死ねという単語を連発する子どもが多い。大したことでもないのにすぐ切れて(それも逆ギレ)それで死ねと言う。わたしなんて何度言われたかわからない。わたしが子供たちに言う。ハルトモさんは生まれてから人に対して死ねと言ったことは一度もないよ、と。そうすると嘘だ、そんな奴いない、と信じないのである。わたしは生まれてから人を殴ったことも一度もないが、それを施設の子どもに言うと、それも嘘だ、と信じない。わたしが株式投資で損したことがないと言うと信じない人間が多いがそれと似ている。自分の持っている常識から外れた人間を認めようとしないというのは人間の性なのだろうと感じる。
だからおかしな常識を一度身につけてしまうとこれは生半可なことでは矯正できない。大人は信用できない。大人はうそつきだ、などと言う既成概念を自らの心の内に作り上げてしまった子どもはその大人に向かって成長していることにさえ否定的になる。どうせ自分なんかどうでもいいんだ。そう思いこんでいる。そうでない大人になれば良いとは考えられないのである。大人は全部だめと固定観念に捕らわれている。その固定観念を打破するためにハルトモ君が施設に来て自らの生き様を語っているということである。だが語ってそのままわかりました、なんて簡単な話じゃない。何年か先にふと思い出してもらえるかもらえないか、そんなところだろう。
読者から施設出身で児童養護施設で働こうという人の記事を紹介いただいた。将来自らの施設を立ち上げたいらしい。小規模施設と言って子ども6人まで預かる施設は3年の実務経験で開業が可能だ。実は児童養護施設の出身者で福祉の道に進む子どもは案外いるのである。子どもの時から身近な職業であるし、あとそれほど学力が高くなくても専門学校で資格が取れるということもある。その記事の子は高卒のようだから実務経験を2年ぐらい積んで通信かなんかで資格を取ろうと言うことかもしれない。大変だろうと思うが頑張って欲しいものである。
施設の出身でごく少数だが立派に成功したという人間。ここの施設だと消防士になってきちんと家庭を持つ家まで買ったとか、あるいは大学を出て大手企業に就職して今は管理職とか、、そういう人たちはもちろん今でもそれなりに必死に生きているんだけど、まずもって施設を訪れることはない。まだそこまでの余裕はないということだろうと思うが、もし施設に来て自分の体験談でも語ってくれればそれこそ後に続く子供たちの励みになるのになと思う。ハルトモ一人だとどうも信じがたいということもあるし、特にわたしは施設の子どもから見たらリアルな目標とは言い難い。ああこうなれたらいいなあ、とか凄いなあとか、格好いいなあ、とかそう思えるロールモデルが多ければ本当なんだろうな、と思ってくれる可能性もきっと高まるのだろうと思う。
このブログの読者に施設出身者やその知り合いがいる可能性はきわめて低いのでまあここで書いても仕方ないのではあるけど。
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