わたしの上司は
2015年12月10日
子供が急に明日あれがいるこれがいると言い出すとはとても多い。自分の準備不足を棚にあげてなんとかしろと職員に迫る。今日は中学生の子の習字の道具の用意で大騒ぎであった。ふざけたガキだな、とは思うがそういう言葉も表情にも出さないで駆けずり回ってなんとか用意する。それに対して今日の子供はありがとうの言葉どころか、ハルトモは使えない奴だという捨て台詞であった。呆れた言葉使いであるが本人は大真面目だ。 わたしは勤務する職員の中でもっとも組みしやすく軽い職員だと多数の子供から見られている。怒らないし怒っても怖くないし、そして職員としての権力を決して振るわないからだ。基本的には職員はこどもになにかしてあげる存在である。だからそれを止めれば子供たちは態度を変えざるを得ない。職員のご機嫌を伺うようになる。わたしはどんなおかしなことをいう子供でもなんとか満足がいくようにいつも一生懸命だから、あまり賢くないこどもはハルトモのことを自分の家来だと勘違いする。自分のために働くのがお前の仕事だろうと。まあそれでいいのである。しばらく家来をやってあげているのだ。施設にいる間はこどもの家来で良いと思っている。 |
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