映画 セッション

2015年10月31日
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映画・ドラマ・音楽

セッションという映画はアカデミー賞を3部門も取っている。インデペンデントの制作である。所謂大手でなくマイナーな制作会社が低予算で作った映画ということ。娘が映画館で見て良かったというのでiTunesでリリースされたので早速観てみた。ジャズ音楽学院の互いにストイックな教授と生徒の相克と確執でストーリーが進むが単調な割に飽きることなく観てしまう。そういう意味では十分観る価値がある映画だ。映画というのは基本暇つぶしであるから。

この映画の評価はわりと高いが、この映画を声高に批判しているジャズミュージシャンがいるそうで、やはりジャズの専門家から見たらそれはないよというもの満載なんだそうだ。これはわたしが先日書いたとおりだ。24は面白いがそれは一般市民から見たら十分迫力があっても本物のテロリストから見たらそれは違うよ、てのが満載だろうという話と同じだ。やはり俳優が演じる以上音楽家としての腕前はそれはそれなりだ。スポーツ選手を扱った映画でも俳優が演じる以上プロのレベルに達していないという批判があるとしたらそれは酷だ。ましてや低予算のインデペンデント映画である。そんな高給の役者など雇えるわけがない。

映画でも小説でもエンターテイメントというのはそういうものである。決して本物である必要はない。必要があるとしたら、それは少なくとも商業ベースに乗る程度の人たちをうならせるだけの表現力ということである。それだけにの表現力は十分あった映画だとわたしは思う。わたしはジャズのプロではないが、長年のジャズファンである。そのわたしが飽きることなく最後まで観るのであるから十分立派な暇つぶしには仕上がっているということだから。
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