まずは隗より始めよ

2015年08月04日
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日々の雑感ーリタイアライフ


サラリーマンてのは結局飼われているわけだから、そこはわかっておく必要はあるけれど、飼われているのが悪いとはわたしは思ってないのね。だってわたしだって40年近くサラリーマン実際やっているから。犬だって飼い犬と野良犬、そりゃ飼い犬の方がランク上でしょ。飼われているってのは別に卑下するようなもんじゃない。だけどその程度ってのは歴然とあるわけだから飼われているという意識がどこかに飛んでしまって、ずいぶんと自分は上等な人間であると思いこんだり、または飼い犬の分相応以上のものを求めたりとそこでだんだんおかしくなるケースが多いとわたしは思っている。

別に飼い犬と言ってもペットじゃないわけだし、だいたいサラリーマンてのは飼い犬同士の中で上だ下だって話が多いから、まあうまいこと飼われてやって、上手に組織を利用すればいいわけだ。前の会社のわたしの上司のいわちゃんなんてその天才だった。わたしはいわちゃんからだいぶ学んで、いかに楽しくおかしくかつ儲けるか?それが会社だと見切った。それでずいぶんうまいこといった。ほとんどのサラリーマンは会社から利用される。会社を利用するサラリーマンになればいいわけだ。というのは簡単だができる人は少ないだろうな。

今も児童養護施設で働いているからサラリーマンだ。でもわたしはわたしがやりたいことがあってここに来た。自分が施設にいたときにこんな職員だったら良いなあと思える職員を演じること、そして子供たちに自分の可能性を信じて追い求める意義を伝えること、これを自分の流儀で行うことだ。組織と整合性が取れなかった場合どうするか? わたしがここに来た目的を考えれば答えは簡単だ。自分がしたいことを辞めるか首になるまで続けるだけである。

でなければここに来た意味はない。納得のいかない組織に迎合するためにただみたいな給料で働く気はしない。働いている同僚には悪いがわたしに言わせればただみたいというのは実感なのである。それとあんまり勤務時間が長くて休みが少ないからまじめに働き気がしない。無給で働く時間が長いから、まあ自分がしたいこと以外は適当に流している。不真面目と言われれば不真面目だが、そうでないと体がもたない。

わたしがそろそろ辞めようかな思っている理由に、わたしのキーメッセージを伝えるという目的は果たせたかなと思っているということがある。わたしが子供もたちのために何をしたかというのはあまり大切ではなくて、わたしがどんな人間でどんな影響を記憶を子供たちに残せるかが重要だと思っている。

彼らは成長しているかハルトモのことを思い出すかもしれない。あのおっさんわけがわからんバカな奴だったな。あんなバカな奴が、いい車に乗って家を何軒も持って金もたんまり持っているって。だったら俺にもなれるはずだ。まあそう思ってくれればそれでよろしい。私をバカにする子供たちばかりだが、たくさんバカにした記憶を持てばそれもまた良いと、そんなふうにわたしは思っている。

こういうことができるならサラリーマンての悪くないな、て思うが、こうはできない人がほとんどだから、きっと難しいのだろうな。それともやる気がしないか。わたしが多くのサラリーマンのようにやる気がしないのと同様、ほとんどのサラリーマンはわたしのようにやる気がしない。やるべきではないと思っている。そこが勘違いなんだけど一生わからん人間にはわからない。
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