命と金

午前中フィットネスでマシンで汗を流した。最近負荷を上げられるようになってきた。多少は筋力がついてきたんかいな？　減量の効果とそれと宿直を止めたおかげで血圧も下がってきた。やはり今の仕事の宿直はかなり体にきつい。宿直明けでも翌日そのまま仕事。休憩時間も取り上げられて会議に出ろと言う。園長は言う。残業代を払っているんだからちゃんと出てこい、と。それは嘘だ。まともに残業代を払ってなどいない。だいたい残業代そのものが子供の小遣い以下だ。休みの日に子供の学校行事に参加すると、普通は休日出勤で時給３０００円は出ると思うが、ここは時給換算で３００円だ。それで偉そうによく命令できるなと感心するが園長本人はいたって真面目だ。自分は平気で楽をして人に文句ばかり言っている。先日はわたしが唯一まともだと思っている主任が憤慨している。あるベテラン職員が新人を大切にしていないと主任を中傷したのだが、園長はそのベテラン職員の言うことを真に受けて主任を叱った。実は逆なのである。新人をいじめているのはまさにそのベテラン職員なのである。まあなんでもこんな調子だ。子供の扱いも同じのりである。事故事件でもきちんと事実確認する能力がないのであらゆることで間違った処理をし続けている。先日は悪くない子供を間違えて叱った。それがわかったら園長自ら謝罪するべきなのにそのまま何もしない。それで平気なのである。

午後からかみさんとゴルフに出場。復調はまだまだ遠い。４６，４０で９０回。ただアプローチはだんだんまともになってきた。納得のいく寄せワンがいくつか出た。ただショット全般がおかしい。今週末のゴルフ仲間とのラウンド前にショットの調整の練習に行こう。わたしの低調ぶりとか好対照に最近かみさんが堅調だ。ゴルフがしぶとくなってきている。ゴルフでしぶといと言うのは、たとえば池方向に行ってもぎりぎり手前で止まっているとか、ＯＢかと思ったらはねて戻るとかだ。なんだかんだで上級者はこういうしぶとさがある。ゴルフ仲間ではあまさんが一番しぶとい。ティーショットを三回も打って初球がセーフなんてざらだ。今日かみさんはなんどかそういうシーンがあった。

ラウンド中に不動産屋から電話があった。貸しているマンションの入居者が転勤で退去だそうだ。この際リフォームを検討することになるかもしれない。まずは現況を見てからだ。大家にとって一番怖いのは空き家である。ほとんどの大家は借金がある。今回入居者が退去したマンションは家賃が１５万円ほど。普通はそこから借金を返し利益が残る。ところが空室になった瞬間利益が吹っ飛ぶどころか借金の分マイナスに転落する。これが大家のつらいところだ。このリスクを避けるのは簡単で無借金で運営すればいいのである。もっともそれができる人間はそんなにいない。このマンションは１９年前に４０００万円ほどで買った。今売れば３０００万円ほどだ。自分で１４年住んでそれから貸し出して５年、５年で９００万円家賃が入っているから、そう考えると我が家は１４年間住居費がほとんどかからなかったという計算になる。金がある方がコストがかからないという好例である。今後すぐに入居が決まるかどうかそれはわからない。転勤の時期ではないので手間取るかもしれないが、まあだからと言って別にどうということはない。儲けが減るだけで損はないのだ。このマンションは自分で住んでいたということもあり、他の所有するマンションとは思い入れが違う。ひょっとしたら将来自分が住むかもしれないし、娘が最初に欲しがるとしたらこのマンションだろうな。結局最後は全部娘のものになるんだろうが。

北海道の家族４人交通事故死は悲惨だが、死んだ四人は軽のワゴン。ぺしゃんこである。一方相手はＲＶ車でぴんぴんしている。ここはちと考えねばいけない。北海道のような一般道が高速道路のような道で、軽ワゴンに乗るリスクをどう考えるか？　わたしは絶対買わない。軽を買うくらいならレンタカーにする。埼玉県でだって買わない。おかしな連中はどこにいるかわからない。できる自衛方法は車に乗るのであれば頑丈な車に乗るしかない。わたしのかみさんは何度か事故をしているが一度はトヨタのワンボックスにぶつけられてトヨタは大きくへこんだがゴルフは軽傷。ドイツ車は全体に頑丈なのである。わたしも二度ほど後ろと横から突っ込まれたがたぶん軽だったら間違いなく大けが。特に横から突っ込まれた奴はひどかった。たぶん軽なら死線をさまよっていただろう。わたしはかみさんに事故で死なれるのは絶対嫌である。軽なら１００万円、ゴルフなら４００万円、３００万円で命が助かるなら安いもんだ。とまあ皆がそう考えるならこれだけ軽は売れんわな。命のより金のほうが大切とまでは思っていなくても結局そういう判断をしたということになる。総じて金持ちはアクシデントへの備えを重く考えてリスク回避のコストは受けいれる。貧乏人はそこをたぶん大丈夫だろうと考える。これだけ軽が走っているんだから安全だろう。それに安全運転すればいいだろう、て。だが事故はどうやって起きるかわからない。事故で亡くなられた方はまことにお気の毒で、軽を買ったのが間違いだったなどとは到底言えないが、わたしは絶対買わないという話だ。結局自分ができることをするしかない。