出る話出ない話

2014年12月19日
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日々の雑感ーリタイアライフ
武富士弘前店で放火して5人が死亡4人が重傷を負った事件の犯人に対する死刑が執行されたというニュースが流れた。そしたらすぐ様にテレビの仰天ニュースだかで、事件の詳細を追うドキュメンタリーが放送されている。施設の子供達はテレビが好きで、わたしも一緒に見たのだが、その番組の中身は詳細でパッと作ったものとは到底思えない。ということはだ、歴史に残るような重大事件のドキュメタリーは死刑囚が処刑されるずっと前に、作製されていたということだろう。そしていつ処刑されてもいいように手ぐすね引いて待ち構えている。そういう奴がテレビ局にいるということで、それはけっこうおぞましい。

それにしてもこの事件は考えさせられること多い事件だ。前科もない割と真面目なタクシー運転手、結婚して妻と娘がいて、マイホームを建てて住宅ローンを払っている。どこにでもいる家族だった。だがその犯人は競輪で身を持ち崩す。いろいろあるが、競輪でできた借金は300万円ほど。こう言ってはなんだが、この程度の金でも庶民はどうにも首が回らなくなる。いろいろ不運も重なっていた。追い詰められた犯人は自分を苦しめたサラ金で強盗を働くことを思いつく。武器はガソリンとライター、武富士の弘前店に押し入った。ガソリンを4リットル撒き、新聞紙とライターを手に金を出せと脅した。従業員は奥の部屋に逃げ、一人残った店長が思わぬ反応をする。金はない。警察を呼ぶぞと、要求を突っぱねたのだ。押し問答になったが混乱した犯人は思わず火をつけて、何も取らずに逃げ出した。

ここから悲劇が起こる。従業員が逃げた奥の部屋は袋小路でどこにも出口がない。もともと強盗が来ても火災があっても、避難できない作りになっていたのだ。出口は犯人が入ってきた入り口しかない。店舗は三階にあったが、どこにも逃げることができずに5人が亡くなった。危機管理がお粗末だったとしか言いようがない。

要求を突っぱねた店長は31歳と若かった。彼がおとなしく金をいくらか出していれば、展開はおそらく変わっていたと思われるが、その店長は今も生きているそうで、被害者である彼を追求することはさすがにできないだろうが、彼が突っぱねた背景には何か必ずあるわけで、そこがよくわからない。相手が弱そうで追いかえせると思ったのかもしれないし、ノルマが厳しく、社員が金を持ち逃げしようが、強盗にあおうが、ノルマは達成しろという厳しい会社であった、という情報もあるがさてそこはどうなのか?

出口のないところに逃げた従業員の判断はどうだったのであろうか? もちろん被害者の判断を云々することは被害者感情を逆なでするだけだが、だが実際遺族も、その時違う行動を取っていてくれたらなあ、とは思ったはずだ。また普段から何か事件の時に逃げる算段をしていなかった、というのも会社もおかしいし、社員も店長もそこは考えて欲しかったなあ、とは思える。犯人の妻と娘の消息もようとしてしれない。

この事件からは少し離れる。この事件の話をしているわけではないので勘違いなきよう。サラリーマンで会社の言う通りしていれば良い、上司の言う通りにしておけば良い。仮にもおかしいな、と思っていても、会社の命令であればそのおかしなことをやってしまう、という人間は実に多い。ナチスの虐殺も現場の人間はおかしいと思っていたが命令だからやったと、証言している。

わたしが以前働いていた会社で、わたしの上司にあたる日本法人の社長のTと品質部長のWが結託して不具合品を再加工したものを顧客に黙って出荷しようと画策したことがあった。これは顧客との重大な約束違反である。それをすれば利益率は上がり本社から褒められる、その一心でTはそれを進めていた。現場の課長クラスはおかしいなと思いながらも社長の言うことだからと従おうとしていたが、それを聞きつけたわたしが社長に直談判した。最初はTは出荷する、問題ないと言い、わたしの言うことを取り合わないが、正しいと思うなら顧客に言うぞ、とわたしが脅したら、そこで社長は引き下がった。バレれば取引停止に価する。だがばれなければ良いと思っていた社長は、わたしを恨むことになった。わたしは上司が何を言おうが会社の命令だろうが、おかしな指示には従わない。それで首ならけっこうだという態度を通したが、表沙汰にされても困るので、たいていは穏便に済み、そのあといろいろ意地悪をしてくるが、別に小物の意地悪なんぞ怖くもなんともないのだ。最後辞めればいいのである。どんな怖い上司も辞めれば家にまで来ることは決してない。

さて冒頭の事件だが、もしもわたしが社員であれば?と考えずにはいられない。やはりサラ金というのは恨みを買う商売であるし、金も置いてあるから、なにか事件が起きる可能性は高いと、これは考えればわかる。事実そういう事件は多いのだ。その時のためになにか対策を考えておくのは良いことだ。

学生時代に吉野家の新宿2丁目店で働いていた。時々変な人間が来て従業員が脅されて警察を呼んだことがあった。深夜は一人勤務である。なにかあれば自分で自分の命を守らねばならない。だがその店舗は奥の着替えの部屋は行き止まりで仮に立て籠もっても危険だ。幸い通路が二本ある。一本は夜は使っていない。なにかあったらそこから逃げねばいかんと、通路には物を置かないようにわたしはしていた。それといつもやかんのお湯をたっぷりと熱く沸かしておくこおとにした。なにかあったら犯人にやかんを投げつけ逃げる、と自分なりに決めていた。子供の頃から本をたくさん読んでいたせいで、起こりもしないことをいろいろ想像するのが好きだった。その想像はほとんど役に立たないが、稀にそれで救われることがある。ないとは思うがあり得ることと対策を考えておくことだ。そうすればいざという時に淀みなく動ける。

仕事でライバル会社と顧客がタッグを組んでわたしがいた会社のビジネスを切り替えようと、それも極秘裏に、そういう陰謀が進んでいるのではないか?とわたしが会議で発言したら、上のT社長の後任のS社長は、それはよくできた妄想だと一笑に付した。だが、わたしの妄想は当たっていた。Sは誰にも予測できない事故であったと、言い訳に懸命になりわたしの発言などなかったように無視した。打つ手が遅れた我が社がライバル会社の参入を許すことになったが、Sは今でも自分が悪かったなどとは思っていないだろうし、ハルトモの勘がたまたま当たっただけだと思っている。そんな話も思い出した。

今日はこれから職場に行くことになっている。休日だが会議である。ベテラン職員が以前言っていた。熱が38度以下なら出勤ですと、シフトで入れ替わっていくので、後釜がこないと帰れない。だからみんな無理しても出勤しましょうということだ。今わたしは平熱だが、倦怠感があって咳が出る。インフルの可能性は否定できないので、医者に行くという判断をした。そういうわたしをやる気がないとかたるんでいると批判する雰囲気が職場にある。勝手に言わせておけばよい。でも不思議なことに一番子供の立場にたって考えているのがわたしなんだし子供と仲がいいのもわたしなんだが、そういう話は一切出て来ない。

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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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Comments 1

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アユ  

No title

武富士放火事件は印象に強く残ってます。脇の甘さが重大事件に発展してしまったのでしょう。常日頃の用心、肝に銘じます。

2014/12/20 (Sat) 00:52

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