自分の子供の教育のために
親が涙ぐましい努力をして
子供に金をつぎ込むという人間は知人にもいた
小さい時から受験用の習い事をさせたり
もちろん目出度く合格すれば寄付金もバカにならない
別に困っている人を助ける寄付ではない
親がそれでよければ別に構わないと思うが
前の会社のうーさんなど、どう見ても裕福でなく
先の長い住宅ローンを抱えているのに
そうやって子供に金を使い、親は好きなこともできない
旅行もろくにいかなきゃ車も買えない
それでプライドがあって年に一度だけ
日光の万平ホテルに家族で行く
まあ、これも子供のためと言っていいくらい
でもって親として子供にできるベストのことをしてると自分で思い込んでいる
うーさんはいまは子供は何歳になったのかな?
たぶん高校大学とずいぶん金を使うのだろうが
子供をなんとか上流階級に押し上げたいとあがいている庶民の姿は
上から見ても下からみても
滑稽にしか見えないと思うけどね
もちろんわたしは下から見ている
そんなことをしても、子供は幸せにならんだろう
まあ一言で言えば見栄っ張り
わたしの娘は受験生
中学高校と公立で学費にはほとんど金はかかってない
いまだにディズニーランド通いも収まらず
必死とは到底言い難いが
それでも某有名予備校に月に20万円払って
それなりに勉強している気になっている
それと受験料、下手すりゃ入学金仮払い
この調子だと大学に入る前に軽く200万円はかかる
大学に入れば学費で400万円
交通費そのた諸々で100万円
で計500万円
それと海外留学に一年くらいは行かせてもよいと思っている
だいたい提携している留学先があって単位が共通で取得できる
これで300万円くらいかな
ということで大学卒業まで1000万円くらい
貧乏から見れば大金かもしれないが
この金は友人と比べても少ないくらいだ
下宿しないのが大きい
田舎から都会にいかせると仕送りに金がかかる
わたしは子供のために疲弊するなんて馬鹿馬鹿しいと思う
もちろん、わたしがうーさんと同じことをしても
それだけなら別に金には困らないが
まったく無駄な金に思える
であれば違うことに金を使ったほうがよほどいい
これが本当の上流階級になると
一流私立小学校、中学校など
寄付金で数千万から億というのも決して珍しくはないようである
もちろんいまは学力があればそんな寄付しなくても入れるが
金がある上流階級はそういうことに金を惜しげもなく使う
住んでいる家、持っている物
上流に相応しいものにせねばならない
旅行に行っても安宿など持ってのほか
子供には変な思い出を残せないのだ
わたしは余裕のある生活をしているけど
これは庶民の暮らしに毛が生えた程度の暮らしで十分満足だからだ
上流階級なみの暮らしと子育てとなれば
持っている金などすぐに足りなくなって
ずっと働きづくめで必死に生きるという
馬鹿馬鹿しい人生になるが
その馬鹿馬鹿しいことが
大切だと思って必死に生きている人も
この世にはたくさんいわるわけだ
住む世界が違うということだが
かと言って一般庶民から見ると
わたしはまた住む世界が違うくらい見えるようだ
庶民のようでいて庶民じゃないのは
いわゆる搾取されない層であるということだ
かといって搾取する側の上流になろうとも思わない
見栄とブランドにこだわり汲々と生きる気もない
搾取する側というのも見方を変えれば
何かに頼って生きているわけだ
わたしは自分を自立した市民だと思っているが
わたしの住む世界というのは
極めて人口が少なくて
それは広々してのんびりしている
住みやすいから来ればいいのにと思って
こんなブログも書いているが
誰も引っ越しては来ない
たまに似たような人間にあうと人恋しいくらいの気分になる
引っ越すというのは今のものを捨てるということだから
それが仮に石ころかもしれないのに
大切に持ち続けたいのであろう
わたしは幸いだった
捨てるものなしに、手ぶらでこの世界に乗り込んできたから
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