予測するのではなく可能性に対処する
2014年11月29日
先のことはどうなるかわからないが、でもこうだろうと言えることはある。アベノミクスがうまくいくか、いかないか、はたまたその中間か、これはどれかになるのは間違いないでしょ、うまくいった場合とうまくいかなかった場合と、両方準備しておけば、個人的にはそんなおかしなことにはならないと思っている。どっちになるかなんて議論は意味がないし、正しいか正しくないかなんて議論も興味がない。
世間ではアベノミクスの功罪など議論する評論家学者も数多い。それにつられていろいろ考える素人も多いが、そんなことは自分の財布が磐石になってからやればいいことだ。自分の財布に余裕がないくせに、日本の財布を心配するなんぞわたしには滑稽に見える。
ただ言えることは、今から準備してもちと遅いのではないかということだ。遅すぎるとは言わないが、それほど賢いとは言い難い。インフレ懸念ですでに不動産は出物は見当たらないどころか、上昇気配。 海外への資産移転ももちろんできるが、かなりの円安にすでになっているので、今度は円高にもしも振れた時のリスクを取らねばならない。
富豪のいわちゃんはタイで不動産を買い漁っている。こういう金持ちはけっこういるようだ。相続税対策にもなる。税務当局は海外資産は不案内だ。いわちゃんが凄いのは引退後、タイに年半分住んで、3年がかりでタイ語が読み書き話せるようになったことだ。もうほとんどタイ人。これから買い漁るのはどうかとタイミングには?がつくが、すごい行動力でそれを補っている。わたしは金儲けについてはあんまり動かずにバランスとタイミングで勝負するほうであるから、人より遅いと思えばもうやらない。機先がキーである。
ということでアベノミクスが始まる前にすでに不動産や外貨を仕込んでいた人間が勝ち組ということになる。ひどいデフレが続いていたのだから、アベノミクスみたいな政策が出てくる可能性があるということはわかっていたわけで、可能性があるという時点ですでに対処していないといけないのである。そなえ備えあれば憂いなし。わたしは不動産と豪ドルと米ドルを数年前から仕込んで保有している。わたしの資産から見ればメジャーではないが、でも仮に相当のインフレが来て日本がおかしくなっても、暮らしてはいけるという程度にはある。
大震災、大噴火大津波は怖いが、これも来たら日本が終わりというわけでもないので、ちゃんと準備しておくほうが、わたしはいいと思うが、どうすればいいかというとキャッシュである。インフレでキャッシュは価値が下落すると言われている、みながキャッシュを何か換えようとしているからこそ、ひょっとしてそうはならんかった時にキャッシュを持っている人間は無敵となる。家が倒れても金があればすぐに建て替えたり家を買って引っ越すことができる。株式が大暴落した時に押っ取り刀で出動するのもキャッシュだ。キャッシュをある程度持っている人間は対応力が高い。
ということで、上に書いたようにバランスとタイミングである。今から現金を慌てて動かそうとすると、競争も激しいし、そこを狙って金儲けをしようという連中も出てくる。
ある程度余裕があるなら、混んでいる道は常に避けていれば間違いない。そんなおかしなことにはなりようがないのだが、その余裕がない人がいかに多いことか。子供の頃から変なことを仕込まれた影響だろうね。もっとも自分では納得している人が多いようだからそれでいいといえばいいのだろうな。わたしも他人のことだから、それで一向に構わないわな、
そもそも金なんてどうでもいい話なのだ。ただそのどうでもいい金のために汲々としたり、不自由を感じるようでは情けない。不自由に思わないくらいには持ったらいいというだけの話だ。どれくらいで不自由に思わないかはその人次第だが、欲張りが過ぎてこけないようにするのも肝要だ。
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