死ね、殺すぞ

2014年11月17日
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日々の雑感ーリタイアライフ
読者諸兄で、死ね殺すぞと言われた経験がおありの方はどれほどいらっしゃるだろうか? わたしは児童擁護施設に来るまで言われた記憶がなかった。読者にしても仮に言われたとしても、風体の悪いものに絡まれたとかいう特殊な状況ではないだろうか? 

わたしが児童擁護施設で働き出して驚いたのは、ほとんど毎日複数回この言葉を聞くし直接子供から言われるのである。もちろん冗談ぽく言うのではなく、本当に切れて言うのである。

子供に言ったことがある。ハルトモさんは今まで50年以上生きてきて、死ねとか殺すぞとか言われたことはないんだよ。わたしの奥さんも娘ももちろん言われたことがない。わたしがそう言うと子供たちは信じないのである。嘘だ、そんなことありっこない。って返してくる。小さい時から、こういう言葉遣いをする大人が当たり前のように周りにいたのである。だから言わない世界なんて想像できないのである。

わたしはこの言葉をわたしが働く施設から撲滅しようと考えた。いろいろ試した結果、一番効果的なのは、小遣いを渡すことだという結論になった。ハルトモさんは気前がいいので、子供にはお菓子を買ったりご馳走したりどうせ金は使っているのである。子供はわたしにそれを期待している。だから死ねとか殺すぞと言わなければお菓子とか買ってやるぞと言うことにしたのである。

このやり方に是非はあるだろうが、今まで誰もできなかったことだ。子供たちは小遣い欲しさに、死ねとか殺すぞと言わないように続ける。そうすると次第に子供達の態度や気持ちも変わってきた。なんだかソフトムードになってくるのである。これはわたしは知っていたことだ。まずどんな理由にせよ形から入る。その後魂が宿るというものなのだ。特に施設の子供達には効果があった。

これを続けて一年くらい。今はほとんど死ねとか殺すぞという言葉は聞かなくなった。たまに切れていう子供もいる。だがその時は、そういう言葉は絶対だめだ、と強く言える雰囲気ができてきた。子供達にも悪い言葉だと浸透してきたのである。

さて同僚はこの変化がどこから来たか?それはよくわからない。最近は子供たちが落ち着いてとても良いと思っている。会議でもそういう発言が出る。まさか彼らがバカにするハルトモさんの小遣いのおかげとは夢にも思っていない。まあずっと知らんでいいわ。
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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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