相場と人生と哲学と

2021年01月17日
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株式投資
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犬と猫だと猫の方がなにやら哲学的な気がします

このブログから唯一リンクを貼っているプロ相場師のあらなみさんのブログにコメントをしてみました。あまり更新がなかったのですが最近力作をリリースされています。わたしのコメントは多くの投資家の共感を呼ぶものではないのは承知であえて書いてみました。すぐに役立つ儲かる話を欲しがる投資家が多いのです。でもそれでは人生と同じになりやしませんかという話です。よろしければあらなみさんの最新の記事を読んでみられたらいかがでしょうか? わたしのコメントだけ、これはわたしならではの文章ですので記録がわりに転載しておきます。

相場と人生と哲学と

あらなみさん、急に書き出したと思ったら力作続きですね。あらなみさんご自身も哲学を学ばれているので、相場について書かれた記事でも哲人の言葉の影を色濃く感じます。あらなみさんの言われることがまだるっこしいとか矛盾していると感じる人がいつもいるのですが、相場の本しか読んでないんじゃないでしょうか? せめて般若心経とデカルトを少しでも学ぶとなるほどなと思える部分があるのでないかと思います。

結局相場も人生の一部です。言うならその場の損得に振り回される当て屋の人生を歩んでいる人と自分の価値観とか信念で生きる人の差という人生論の話とオーバーラップします。だいぶ以前に虚無僧さんが「相場は人間力」と言われていたのを今でも覚えています。きっと似たものを見ているんだろうなと思ったものです。

あらなみさんの相場論も実は人生論、幸福論なんだと思います。相場は人生を幸せにするために行うものです。結局どうやって生きるのが人生全体を見渡して幸せか、が人生論だとすれば、一生を通じて心やすく結局は儲かる姿勢は何なのか? これがあらなみさんのコアだとわたしは思っていて、だとするとわたしのブログで書いていることも実はだいたいそんなもんなわけです。

人生当て屋で生きている人が相場だけ当て屋から脱皮するというのはたぶん難しいと思います。相場で当て屋から脱皮したら人生観も変わるんじゃないでしょうか?16年のおつきあいですがわたしにはあらなみさんはそう見えます。わたしは逆に人生論から相場に入った人間かもしれません。

そういう意味でわたしにはあらなみさんも相場以外の日常も書いてよいのだと思えます。それが読む人の理解につながる。こういう考え方で生きている人なんだ、そういう人だから相場をこう考えるのかって、伝わるものもあるのではないでしょうか?なにせいろいろ書いて欲しいです。何も読んでも興味深いですから。ではまた。


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あらなみ  

哲学とか

はるともさん、こんにちは。

私が学んだ主な哲学は、哲学といっても、中国哲学でして、いわゆる四書五経ってやつです。
そこで、人間とは何か、人としてどう生きるべきか、などなど、色々と勉強しました。
そういう意味で言うと、そういった人間学に無知無学に近い人が相場をやっても、なかなか成功しない、ということがわかっています。
当て屋さんの多くが、目先ばかりを追いかけて一喜一憂しているわけですが、それだと勝つことは難しいのです。
虚無僧さんが「相場は人間力」と言われましたが、まさしくそういうことで、私は、「相場は器を要求する、その人なりの器の範囲でしか勝つことができない」というのを身に染みています。
なので、間違って、器以上に稼いでしまったら、簡単に吐き出すわけです。

私自身、ここ数年悩んでいたことがあって、それは、何のために相場をやっているのか、ということでした。
この迷いから、ブログを書く手も途絶えてしまったのです。
単にお金儲けの手段なら、もうそんなにあくせく考えないでもいいレベルだし、極端には悠々自適でもいいわけです。
そういうことを考えて迷っていたのですが、昨年秋ごろに見えてきたことがありました。結局、相場が好きで、もっともっと相場を上手くなりたい。相場の本質を見極めたい、という欲です。
欲というより、夢であり、希望であり、冒険でもあり、そして哲学なのです。
そこまで言うか、と言われればそれまでですが、志のようなものです。
相場道をこれからも極めたい、という決意でした。
志があれば、生きていくのも楽しいと感じます。志楽ということです。
相場で勝った負けたよりも、この相場の本質を探る冒険に出た、ということでした。
これは、料理人が、もっともっと美味しい料理を作りたいという気持ちと同じなんだと気がつきました。どこまでも料理道を貫くという姿勢です。

多くの人は、相場を単なるお金儲けの手段だと考えています。それはそれでいいと思います。
しかし、相場には、それ以上の魅力があるのです。まあ、私にとってということですが。なので、今回、迷い無くブログも再開することにしました。

そういう意味では、ハルトモさんは、四書五経で言う老子の世界感を持っておられます。
一方で、私は、孔子の世界です。まだまだ地べたであくせくしたい、と望んでいるのです。

2021/01/17 (Sun) 09:51
川口晴朋(ハルトモ)

ハルトモ  

Re: 哲学とか

あらなみさん、以前メールのやりとりをした時に師匠筋や友人のリタイアの話をされてましたよね。その時にあらなみさんはきっと相場を辞めないだろうなと感じてました。相場を愛していると思ったからです。あらなみさんにとってはお金儲け以上の存在なんですね。それにしても哲学と相場についてはぜひご自身で記事にしていただければと思います。ほとんどの読者はなんのこっちゃと思われるでしょうけどね。わたしが老子の世界観とはさすがに買いかぶりの言い過ぎです。最近のわたしは塚原卜伝の「面倒でござるよ」という心境です。そう言えば今日も西野流の稽古に行ってきました。最近は西野先生は出てこないで毎週由美かおる先生がでてきます。一度東京に来て由美先生と対気されてはいかがですか?

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