老後は40歳から始まる
2019年08月23日
40代中頃の私。今よりだいぶ太ってたか。当時の私ですでに現在の自分がクリアに見えていた。それもいろんな選択肢を含めて。
タイトル読んで、おいおい、いきなりなんだい、40過ぎたらもう遅いのか?なんて言われそうですけど、何歳だって幸せになるのに手遅れはないです。巻き返すというのも逆転というのも人生の醍醐味です。それを踏まえた上で40歳で始まるという意識の話。何故かと言えば、人生全体を丸く幸せにしたいわけだから、仮に70歳80歳まで辛酸を舐めて、それで老い先短くなってから幸せを噛み締めても、それはそれなりにひとしおのものがあろうけど、人生全体を振り返ると辛い思い出が多くなってしまわざるを得ないのかなってこと。遅くてもそれはそれで全然いいんですけどね。ないよりはずっと。でもやはり手痛い後を引くようなダメージなんかあると忘れられるもんじゃない。
若いうちは傷になりませんよ。何があっても。でも傷というのは年を取るに従い痛みも大きいもんです。だから人生100年時代でまあ前半もそろそろ佳境という40歳くらいから自分が痛手を負わないように少しは考えてみて下さいと、私は若い人に言いたい。わたしのブログの読者でまさか勘違いしないと思うけど、40歳で出世競争に取り残されてもう挽回が効かないとかそんな話じゃありませんよ。じゃなくて毎日毎日を楽しく幸せを積み上げる。逆に嫌なことはなるべくやらない。そうすれば嫌な思い出も残らないということです。じゃあ今を楽しく浪費贅沢三昧?、馬鹿です。何もわかってない。慎重に丁寧に時に果断に老後に向けて動き出すのです。
よく言われます。暗い辛い時期を必死に耐えればきっと明るい未来が待っている、これは「きっと明るい未来」というのが100%ならまだありでしょうけど、未来の保証なんてどこにもない。だいたい今が辛くて苦しいという事は将来も危ないと思わなきゃいけないくらいなんです。言わば悪魔のささやきですよ。今金貨3枚と10年後の金貨10枚と交換しようと、10年後にまた悪魔は言います。金貨10枚とさらに10年後の金貨30枚と交換しよう。嫌金をくれと言うと悪魔は言葉巧みです。悪魔は払う気なんかないのです。そしてあなたがくたびれて死ぬのを待っているんです。本来あなたが謳歌すべきだった幸せは悪魔の手に落ちるわけです。
この悪魔というのは何か、これはぜひお若い方なら考えてみていただきたい。いろんな考え方ができましょう。そしてあなたなりの悪魔です。ちなみに悪魔は身なりは天使ですよ。声も表情も。悪魔は大抵本来怖れるべきじゃないものを殊更大きく見せかけてあなたを恐怖の坩堝に追い込みます。それもぜひお考えいただきたい。ちなみにわたしの悪魔は私がずいぶんと子どもの時にやってきました。そんでこいつには何もいらないなってそれでどっか行ってしまった。ちと悪魔は油断してましたね。そんでまた忘れた頃戻ってきたらもうハルトモ君は調子に乗って手がつけられない、それが40台半ばくらいでしたね。まあイメージですけど、そんな話で40歳くらいからよく考えて人生大切にそしてぜひ丁寧に生きて頂きたい。そしてこれはというチャンスを待ち受け逃さない。丁寧と言うのは細部まで揺るがせにしない事です。これくらいまあいいかと安易な妥協をしない事です。小さな勝負を疎かにする人間が大勝負をものにする事はないのです。
- 関連記事
-
- 怒りとか憤りとか 2017/06/02
- 時代に生かされてるという感覚 2022/08/02
- 勝っているのに株を辞める勇気−2 2023/02/09
- 西野皓三先生のご冥福を心よりお祈りいたします 2022/02/20
- 少年(少女)は人を妬まず愚痴も言わない、そして自然と胸を張る 2020/07/20